リツエアクベバ

satomies’s diary

胸がいっぱい

 金曜日に役所に行く所用アリ。保健師さんの1人に用事アリ、福祉課へ。そこである職員の方に紹介される。地域のダウン症児の親の会の会報に障害児のきょうだい児に関しての文章を載せ、それを読んだというもの。紹介された職員の方はダウン症児のきょうだい。「妹がうんぬん」という話をされ、妹さんのことを最後まで聞かずに「まあ『きょうだい』ですか」と思わず手をつかんでしまう。息子の大事な「先輩」ですからね。障害児のきょうだい児が「親」に出会うときに、「親」は「障害児の家族としての同士」という扱いをすることが多い。これは違うとわたしは思う。本当は「障害児の家族としての同士」ではない。立場は違う。
 障害児のきょうだい児は社会からのハンディではなく家庭から生まれるハンディを持って育つ可能性が高いこと、それを大人になる中できょうだい児がひとりで解決していかなければならない要素がたくさんあること、そんなことを「親」がもっと意識していく必要を感じていることなど簡単に話す。立ち話程度の時間しか取れず。
 所用済み、「では」とこの場を立ち去るときに、この方がわたしに「胸がいっぱいで涙が出そう」とおっしゃる。目のフチがすでに危ない。何がという具体的なことは何も話していないけれど、つられてこっちも危なくなって、無理やり笑顔で立ち去る。後日アポ取りしよう。