リツエアクベバ

satomies’s diary

マーガレット

マーガレットは好きな花のひとつ。
今日、マーガレットの大鉢の花が汚くなっていたので剪定した。マーガレットの花は花が終わっても落ちたりしない。花びらが汚く劣化して中央が汚く変色し、それでもそこにそのままいる。そこにそのまま居続けるその汚い花を、ひとつひとつハサミで落としていく。

ダウン症の赤ちゃんのママと話す係をしている。最初に参加した親の会でも、転居した後に参加した親の会でも。話す係というよりは聞く係だ。障害との関わりのスタートのストーリーを話していくことで、本人がたくさんの扉の鍵を自ら見つけていくことは多い。

生まれた赤ちゃんがダウン症だった。このストーリーの始まりはダウン症という共通項はあるが、人生というものは、個性というものは、感性というものは、実に千差万別で。「話を聞く」という立場で感慨に浸ることは多い。

わたしは会の運営には関わらず、連絡先を公開して紹介を待ち、話を聞いて若い人の集団につなげていくだけだ。スタート地点に待つおばちゃん。

ただ。何年か前から(これでいいのか?)と思うことが増えた。若い人たちにも再三「これでいいのか?」と尋ねもした。
わたしは。若いママの話を聞くには、もう年を取りすぎたんではなかろうかと。
剪定されないマーガレットのようだなと。

まあそれでも。若い家庭のスタート時に「きょうだいの子」に向ける視点の話はできる。落ちない花にもできることはあるかな。
きょうだいの人たちが教えてくれて託してくれた心を思いながら、わたし、今日もまた、種を蒔いたよ。