リツエアクベバ

satomies’s diary

教員に実態調査をして欲しいこと

【情報を求む】小学校の「お世話係」について/PSJ渋谷研究所X(臨時避難所)

上記を読んで思ったんですが。今後の特別支援教育が積極的なインクルージョンの方向へ動こうとしているのならば、このあたりの実態調査を小学校の現教員に行って欲しいなと思う。

  1. 学級運営上で、「いわゆる手のかかる子のお世話係」を学級内の特定の児童に対して口頭にて頼んだことがあるか
  2. 「いわゆる手のかかる子」と同学年の特定の児童を組み合わせて学級編成や班編制を行ったことがあるか
  3. 特定の児童を「いわゆる手のかかる子のお世話係」に選出したことがある場合、また意図的に「行動の場を同じくさせようとした」場合、その特定の児童を選出した判断にかかる視点はどんなことか
  4. 特定の児童を「いわゆる手のかかる子のお世話係」に選出したことがある場合、また意図的に「行動の場を同じくさせようとした」場合、担任に対して学級運営のための校内支援が存在していたか否か
  5. 学級内に「いわゆる手のかかる子」が存在する場合、学級運営にどんな支援が必要であると思うか

このあたりの実態に加え、回答者の教員の性別や経験年数等の分析も必要だと思う。
特別支援教育が積極的なインクルージョンの方向へ動こうとしているのならば。こうした学級運営上の「実態」はきちんと調査して欲しい。わたしがそう強く思う理由は、ひとえに「障害児のきょうだい児」のことがあるから。
「障害児のきょうだい児」が「学級内のいわゆる手のかかる子との関わりで、お世話役にされた」という話はけっこう多い。直接的な指示もあれば「必ず同じクラスや同じ班」のような暗黙の了解的な場合もある。親から聞く話もあれば、きょうだい児本人から聞く話もある。そしてネット上で「きょうだい児の経験」として見た機会も少なくない。きょうだい児に対して、自分自身の思考や行動の選択を奪いかねない圧力としてはけして小さいものではないと思う。きょうだい児本人から聞く話やネット上で見るこうした経験の話については、「ネガティブな経験」として出てくることは多い。それは、ハンディをもつ子に関わらせられることではなく、自分のもつ立場により「半強制的に何かを誰かに決められる」ことではないか、と思う。
「選ばれる子」は、きょうだい児の中でもやはり女の子に多いという印象がある。女の子はそうした「お世話をすることを要求される」ことに敏感に気づいてしまう場合が多いのかもしれない。
ちなみに息子の場合は、小中において同じ学年に目立ったハンディを持つ子はいなかったのでこうした経験をしていない。幼稚園の時には3年間の園生活の中で同じ学年に2人ハンディをもつ幼児が存在した。そして息子はこの子たちといつも同じクラスに編成されていて、面談の時にはその2人との関わりに関して「美談」的に報告を受けることがよくあった。息子にとっては特に美談でもなんでもなく、実際息子はこの子たちといつも同じクラスだったということに何も感じてないし何も気づいていない。これは男の子、特に幼児期において発達的にオクテであったことや、きょうだい児の立場として「弟」であったことも関係しているのかもしれないとも思う。しかしこういうのんきに平和なパターンばかりであるはずは無いと思う。