リツエアクベバ

satomies’s diary

意外性とか裏切りとか

若手俳優がひき逃げで逮捕というニュース。一報で(うわ)と思う。いや、この子の周囲の大人が気の毒すぎる。ここのところテレビでよく見る若い男の子だった。ということは、商品としてこの子を抱える大人たちのビジネスには大打撃だろう。

事故は起きるものだし、起こしてしまう可能性は誰にでもある。だからこそ逃げてはいけない。免許を取る時点でそんな簡単なことはわかってるはずだし、学科教習でも事故時のことは誰もが教えられたことだと思う。

結局は本人の人間性の問題だ。

夕食時に見ていたテレビの街頭インタビューで、「意外だった」と女性が話していた。それを見ながら息子が「おれも同じようなことをしたら『意外だ』って言われるのかな」と言った。わたしがすぐに返事をしないもんだから、なんだかんだと言っていたけれど。まともに聴いてなかったのでよく覚えてない。

「いや、考えていたんだ」と、息子に話す。事故についてはわからない。事故を起こしたときに、動転して上手に止まれなかったとかそんなことは起こしそうな気もするし、震えながら「逃げてしまった」とかあっても意外とまでは思わない。あなたの。あなたのその個性で起こす犯罪で、最も周囲が「意外だった」と衝撃を受ける犯罪は、詐欺だ。

ああ。と、深い納得の声を息子が出す。絶対にこの子ができる犯罪じゃない。と、わたしは思うし、アンタを知っている誰もがそう思うと思う。
だから。もしもアンタが人を騙して利益を得る犯罪を起こしたら、わたしは何を見て生きてきたんだろうと、そのことに立ち直れなくなるかもしれない。

とか言いながら、この話をネタにいろんな感情をバカスカ見せる息子の顔を見ながら。今のところ、わたしは何かを間違えていないことに安堵する。

テーマ曲

はいはいはいはい、ちょー聞き飽きたぜ。と心底思っていた「紅蓮華」ですが。「鬼滅の刃」のアニメを見始めると聴きたくなるから不思議ですね。

米津玄師の「Lemon」ですが。米津玄師はインディーズの時から聴いてるからにわかじゃねーし。と、Lemon大ヒットの時思ってた。ドラマの「アンナチュラル」見てなかったし。しかしLemonはどうやらアンナチュラルを見なきゃダメそうかなと思って。見た。そうしたらまあ、しみますね、Lemon。

テーマ曲というものは、受け取るものとセットで残るものなのだなあと改めて。

鬼滅の刃」は、十五話まで視聴。人気の根っこが見えてきたように思う。なるほどだぜ。

テレビ

鬼滅の刃」の映画が大ヒットだそうで。毎日毎日テレビが鬼滅鬼滅と騒ぐ。ああそうかいどれどれどんなものなんだい?と、重い腰を上げて見始めたamazon primeでアニメ版。タブレットで家事をしながら。一話にかかる時間が短い、とりあえず六話まで観る。面白いが、世の中の騒ぎまではまだよくわからない。

台所で音楽を聴くしラジオも聴くが、テレビも観る。テレビでテレビを見るのではなく、スマホのアプリでTVerを見る。録画しないで好きな時間に好きなタイミングで見られて、削除しなくても消えていく。非常に便利。
「マイリスト」に観たい番組を入れておけば、どんどん更新してくれる。

現在「マイリスト」に入っていて、必ず見てるもの。

  • あちこちオードリー
  • イグナッツ
  • 突然ですが占ってもいいですか
  • 「任意同行」願えますか

あと、激レアさんとかざわつくとかゴッドタンとかを、時々。

2006年

2006年の1月に姑が亡くなった。

来週の日曜日に舅の四十九日と納骨をする。姑の時はあれはどうだったかとか、夫や義妹と話すのだが。みんなで記憶が曖昧になっている。もう14年か、いや大きく言えば15年か。

あの時は。遺体になって病院から自宅に戻ってから、近所からの弔問も多かった。葬儀に呼ぶ親族も多かった。

この15年の間に、弔問にいらした近所の方は亡くなったり施設にいかれたり。親族もずいぶん亡くなった。代替わりした家もあるが、娘だけの家は家としてのつきあいも終わる。苗字が残る「家」制度としてのつきあいも、前時代的なものになっていくのだろうと思う。昭和までの文化は令和で淘汰されていくのかもなと思う。

耳ダンボ

四十九日が来週になる。もろもろ準備の一部を午前中に。天気がいいので午後、娘と夫と3人で大きめの公園にいく。

駐車場に車を停め、ゆっくり歩いて一周で小一時間コース。紅葉が始まってはいたが、まだ本番ではない感じ。

自然の中をちんたら歩いていたら、大きな声で呼ばれた。誰、誰?と、近づいてみたら、いわゆるダウン症子ども家庭後輩組かーちゃん4人だった。連れだって4組親子で遊びに来ていた。

娘より9歳とか10歳とか違う、同じ学年で四人組の仲良しさん。子どもも親も仲良し。そして子どもたちが4人ともダウン症者としては非常に優秀、4人の遊びも高度で、だからこそ仲間としての必要性を相互に感じるだろうなというグループ。母親4人は年齢がばらばらだけれど、4人ともいい感じな連中で。こうした仲間とがっしり知り合えるのは親子共々しあわせなことだと思う。

わーわーと久しぶりの再会を喜び、ああそうだとひとりの腕を引き「あのさ」と聞きたいことを尋ねる。この子のおうちのきょうだいがいろいろ心配な状態で気になっていたから。

「いつもいつも心配してもらって」と言いながら、きょうだいの子の近況を話してくれる。そうかそうか、感じやすい年齢の中しっかり生きているなと思う。母親が、本人が自分を大事にできる線を引こうとしていることに感じ入る。

など、真剣に話を聞いているのに。わたしの耳は都合よく、向こうの3人の話を拾う。何年かぶりに会ったわたしについて3人が話していて「ホント、変わらないよねえ」。

年をとるほど悪口が聞こえやすくなるとかいうのが、いわゆる年寄りネタなのだが。こういうネタも、非常によく拾うのがオバハンの特質でもあると思う。耳ダンボ、自分にウケる。

しかしな。種明かしをすれば。リアクションが大きいやつは、その印象が強く。そうやって人の記憶に残るから、年取った感じが前面に出にくいだけだと思うよ。言わなかったけれどね。

夢に戻る

昨日見た夢?今日見た夢? 昨夜寝てから今日「起き上がる」まで見ていた夢。

夫と娘と、なんかぬるいコンサートに来ていた。小ホール、客はまばら。出演者のつきあいだったようで、ピアニストの友達がステージ上からわたしに視線を合わせてくる。

夫が「じゃあ行くから」といって席を立つ。(え?なんか用事あったっけ)と後に続く。夫は小ホールを出てどんどん進んでいく。外に出たら公園のような場所で(ああ、そうだった)と思い出す。公園内に野球場が隣接していて、夫は最近野球を始めたのだった。そこまでそこそこ歩いてついて行き、じゃあねと手を振りわたしは小ホールに戻る。

小ホールでは休憩時間に入っていて、娘がいない。たいがい娘は動かない。そこで動かずに待っていてくれる。しかしわたしは、娘をずいぶんと待たせてしまった。外に出て野球場まで歩いていくと思ってなかったから、娘に「待っていてね」とか言わなかった。いや、コンサートが続いていたからいいと思ったんだ。いやそれはいいわけだ、娘がいない。

ホールの外に出て娘を探す。建物の外は公園だが建物の内部は小ホール以外にはテナントビルになっている。その、ショッピングセンターのようなところを探す。駅ビルのように入り組んでいて、あっちにもこっちにも行ける。どこを探していいのか途方にくれる。

知ってる人に何人か出くわすので、娘を見たら知らせてほしいと頼む。「ちぃちゃんはしっかりしてるから」と普段言う人にばかり出会う。(あら、この子もけっこうやらかすんじゃない)という表情を見ながら(そうだよ)とか思う。いややらかしたのは娘じゃない、わたしだ。

どこを探していいかわからないから客席に戻ってみる。休憩時間内にみんな座る場所を変えていて、座席の景色がまるで違う。こんなの娘には絶対わからない。これじゃ娘が戻ってこられない。

なんで夫は野球に行ったんだ、そもそもあの席を立つときに「じゃあ行くから」だけじゃなくて、ねえもっと、もっと違うパターンだったら!ねえ!

と、思いながら横を見ると夫が眠っている。夢の中の夫は休日に体を動かして過ごそうというのがおかしくない程度に「若い姿」だった。隣で眠る夫は白髪だらけのジジイだった。

なんだ夢か。でもわたしは娘をさがしに行かなきゃ、だってまだ見つけていない。戻らなきゃ。

わたしは再びわたしが作り上げた世界に戻り、「わたしが作り上げた建物」の中を走り回る。エスカレーターがなんかアスレチックの遊具みたいで、乗るのも降りるのもかなり苦労する。こんなエスカレーターは娘には絶対無理だと悲しくなる。どこに行ってしまったんだろう。どこに行かせてしまったんだろう。わたしは絶望する。

隣のジジイが起き上がる気配で今度はちゃんと目が覚める。ああ、もう戻れない。まだ探しに行かなきゃならないのに。見つからないのに。

ということを夫に全部話して、やっとわたしは現実の朝の中にいる。夫はジジイだし、娘は当たり前のように自室から起きてきた。でも、見つけられなかったなあという気持ちだけ残っている。娘に「ごめんね」と言いたいが、混乱するので言えない。

寝坊

今朝、30分ほど寝坊した。

夫よりわたしはいつも30分ほど早く起きる。月水金の午前中パートに行く日の朝は忙しい。火木はマイペースで動く。起きる時刻は同じだが、起き上がる時のテンションが少し違う。

「起きなくていいの?」と夫がわたしを起こした。「えー、火曜日じゃない?」とわたしが半分眠ったままで答える。

「金曜日だよ」
え?マジ?マジかよ、やべー。起きなきゃ。えっと、何からどうしたら30分取り返せるんだ?と大慌て。

バタバタと家の中を動きながら正気に戻っていく。昨日木曜だったから、マジ金曜日じゃん。わー。

走り回って帳尻合わせ、1日が回る。今週もよくがんばったと明日は週末。