リツエアクベバ

satomies’s diary

耳ダンボ

四十九日が来週になる。もろもろ準備の一部を午前中に。天気がいいので午後、娘と夫と3人で大きめの公園にいく。

駐車場に車を停め、ゆっくり歩いて一周で小一時間コース。紅葉が始まってはいたが、まだ本番ではない感じ。

自然の中をちんたら歩いていたら、大きな声で呼ばれた。誰、誰?と、近づいてみたら、いわゆるダウン症子ども家庭後輩組かーちゃん4人だった。連れだって4組親子で遊びに来ていた。

娘より9歳とか10歳とか違う、同じ学年で四人組の仲良しさん。子どもも親も仲良し。そして子どもたちが4人ともダウン症者としては非常に優秀、4人の遊びも高度で、だからこそ仲間としての必要性を相互に感じるだろうなというグループ。母親4人は年齢がばらばらだけれど、4人ともいい感じな連中で。こうした仲間とがっしり知り合えるのは親子共々しあわせなことだと思う。

わーわーと久しぶりの再会を喜び、ああそうだとひとりの腕を引き「あのさ」と聞きたいことを尋ねる。この子のおうちのきょうだいがいろいろ心配な状態で気になっていたから。

「いつもいつも心配してもらって」と言いながら、きょうだいの子の近況を話してくれる。そうかそうか、感じやすい年齢の中しっかり生きているなと思う。母親が、本人が自分を大事にできる線を引こうとしていることに感じ入る。

など、真剣に話を聞いているのに。わたしの耳は都合よく、向こうの3人の話を拾う。何年かぶりに会ったわたしについて3人が話していて「ホント、変わらないよねえ」。

年をとるほど悪口が聞こえやすくなるとかいうのが、いわゆる年寄りネタなのだが。こういうネタも、非常によく拾うのがオバハンの特質でもあると思う。耳ダンボ、自分にウケる。

しかしな。種明かしをすれば。リアクションが大きいやつは、その印象が強く。そうやって人の記憶に残るから、年取った感じが前面に出にくいだけだと思うよ。言わなかったけれどね。