新潟から枝豆がきた。
早速LINEでお礼の連絡。
クール宅急便できたのだが、どんな感じかというので写真を送る。
何キロなんだろう。30センチくらいの直径の大ざるに山盛りくらい。
姑が使っていたのを譲り受けた大鍋で、グラグラと茹でる。
新潟の枝豆は本当に美味い。甘味と旨味が違う。
いっしょに朝のとりたてだという、トマトときゅうりが入っていた。
これがめちゃくちゃ美味い。
美味い、美味い、美味い、と、また写真を送る。
きゅうりは糠漬けに、トマトはざく切りにしてカンタン酢につけたもの。
ボウルに山盛りに食い尽くした枝豆。これで茹でたものの半分くらい。
あとは冷凍にして、母と息子の分にする。
先方がLINEを使い始めたのをよいことに、写真を送ったりできる。ありがたい。
すばらしい80代。
「ちぃちゃんに食べさせて」と必ず言ってくださる。
「そういう子どもを産んだら、こちらには来てはいけない」と、はるか昔にこの地の方に言われて。だからわたしは父が死ぬまで行かなかったし、周囲の方との縁もぶっつり切れていた。
今、「ちぃちゃんに食べさせて」はとてもうれしい。
今日、LINEのやりとりをして初めて知ったこと。なぜわたしが長いこと新潟に行かなかったのか。その理由を誰も知らなかったのだが、聞いてはいけないことのようになっていたらしい。
「さとみちゃんはどうしてるの」「さとみちゃんに会いたい」と、父や母に言わなかったこと。そのことを「ごめんね」と言われて。
ああ。そんなふうに思われた年数があったのだなあと思う。
いや、豆もトマトもきゅうりも美味い。心遣いもありがたい。とにかく美味くてしあわせ。