リツエアクベバ

satomies’s diary

シナリオ

別の地域の、ダウン症の幼児の子のママが「今度赤ちゃんのママと話すんだ」と言った。それで、わたしがいつもしている「赤ちゃんのママとの対話」の話をした。

それを聞いていた人間が「シナリオ」と言った。その「シナリオ」と言われた流れを、自分メモとして記載。

「話す側」じゃなくて、それ「聞く側」。
まず、聞くの。どんなふうに思ったか。
それで、そうだよ、そこからなんだよ、っていうの。

お名前は?とか、合併症は?
とか、まず、聞くの。
それで、少しずつ、開いてもらうの。
それから、ダウン症の告知について聞きたいときは、告知について聞くんじゃなくて、「いつ頃聞いたの?」って聞くの。

パパはどうした?とか。
とにかく「聞くために聞く」というより、話してもらうために「聞く」の。
なるべく、笑って。
それから、声のトーンは、少し高めに。

で、告知について、の話が出始めたら。
魔法ワードを使うの。
「びっくりしたでしょう?」って。

生まれた赤ちゃんがダウン症だと。
否定の気持ちで、そのことに対しての自責とかあるの。不安もあるの。

それはね、「驚いているのよ」って、教えてあげるの。思っていなかったことが起きて、驚いてしまって、思いが渦になる。
でもそれは「びっくりしてしまって」立ち尽くすからなの。

それで思ったこと、たくさんあるはずなの。
それをうまく話せる機会がないの。
だから、たくさん、思ったこと、話してもらうの。だから「聞く」んだよ。

わたしたちだって通った道だから、聞いてると必ず「あー、そうそう」「そうだった」ってことはたくさんあるの。
でもね、すぐしゃべっちゃダメなの。相手が話せなくなっちゃうから。

だから、「あー、あるある」とか、「あった、あった」とか。
それで、すぐに「それで?」って聞くの。

そうやって、話すことで、自分がいる位置がわかってくるの。
そこから始まるんだと思う。