リツエアクベバ

satomies’s diary

丁寧な子育て

今日、久しぶりに顔を合わせた人がいた。ダウン症親仲間の一人でお子さんはうちの娘より6歳若い。久しぶりねと言いながら、お互いの子のきょうだいの方の子の話をする。

もう25歳になったの、すっかり大人だよね。春には家を出るって言ってるよ。

そう言うと「寂しくなりますね」と言われ、それに対して「そうかな。でも家を出るのにいい年齢だと思うな」と答える。

「すごく丁寧に子育てしてたから、思い残すこととかないでしょう?」

ああ、そう見えていたのかと思う。「丁寧な子育て」というものがどんな定義のものになるかわからないが。とてもとてもとても大事にしていたことは間違いない。宝物だと、まじめに思っていた。

最近は。もうそういう存在ではなくなった。大事ではないということではなく、羽根の下に入れるにはもう大きくなりすぎた。食べ物を運んでこなくても飢えることはない。同じ場所に立ち、相対するひとりの大人になったというか、そんな感じ。

頼りないところも足りないところもたくさんある。でも、よく育った。とてもいい子だ。たしかに思い残すことはないなと思う。