リツエアクベバ

satomies’s diary

娘と立体マスク

娘が通所に行くときに立体マスクを使い始めて数日が経った。

マスクを外すと元の形に戻ってしまう。このときに困らないように、最初に成形した折り目をがっちりつけた。

口元を「意図的に」上下に動かすと、鼻が出る。どういうことかと自分でも立体マスクをつけてやってみた。なるほど、こうやるとこうなるのかと思った。娘に「お鼻出さないで」と言うとやらなくなった。

立体マスクの「呼吸が楽な」空間が、娘には大きくなるようで。立体の部分が少しへこんだりする。そこで(ああ、この子はそういやダウン症だったんだった)と思った。ふつうの人より顔がのっぺりしていることを忘れていた、そうだった。
こりゃ、呼吸はとても楽なんじゃないかな、わからないけれど。

そういえば、と思う。外で小さい子にジロジロ見られる機会が減ったように思う。「ジロジロ見られる」、子どもが眉間に皺を寄せて斜めに見る。嫌な視線だ。小学生あたりというより、幼児。異質さを娘の顔に感じるらしい。小学生だと低学年というところか。
もう慣れきったことだが、そういや最近無いように思う。マスクをした顔の上部部分だけだと、違和感なく集団に紛れられるというところか。

そういえば。先日歩いている時に、向こうからダウン症らしき男性が歩いてきた。ずんぐりむっくりな低身長で、歩き方でなんとなく。すれ違ったときにあらら、と思った。中年男性だった。マスクをしていても、顔の上部部分だけで「否」はわかるんだなと思う。

だからどうかと言われると、本当にどうでもいい話。