リツエアクベバ

satomies’s diary

ニュースまとめ追記

2009年2月6日更新分

報道のまとめと共に、ダウン症者の青年期における退行についてちらっとふれる。この退行といわれる状態は、統計上で出てくる数字がどの程度現実に近いのか不明。およそ5%との報告も。
この件に関していろいろな方がいろいろな考察を述べているのだけれど。とりあえず玉井先生の文章をリンク。

相談と研究の現場から/知っておきたい親心15

この文章でも書かれているように、生活面で変化が起き始めた時の親御さんの自責の念という言葉はよく聞く。わたし自身は(この方が親でも遭遇するのか…)と思ったこと、何度となくアリ。
ただ。いわゆる改善というのか復活というのか、そういう方とお会いしたケースも多々アリ。先日10年ぶりくらいにお会いした男性は印象が変わっていて。お母様にお聞きすると、それまでの毎日の生活が送れなくなって在宅期間を経験されたとのこと。でも今は改善。「変わって見えた印象」はすごく大人っぽい表情になったなあと思ったこと。玉井先生が青年期の退行現象のことを「遅れてくる思春期」とおっしゃっていたことを思い出すような印象の変化だった。
また別の方で、変化の始まりから多種の支援、この流れを現在進行形で聞きながら現在に至っている方がいて。その始まりから現在まで「年単位」ではあるけれど。ゆっくりとゆっくりと階段を上がるような印象。「乳幼児期から学齢期、わたしたちが思っている以上にこの子たちはがんばっているのよねえ、きっと」というお母様の言葉がわたしにとっては大きかった。
青年期の退行は熱心な早期療育の影響も、という説も無視できないとも思う。本人ががんばっているときに、がんばっているのかがんばらせているのか、本人のモチベーションの存在の有無やその程度等、考えなければならないことは多い。
役所の福祉の地域担当の方にお会いする機会があったときに。「母親に何かあったとき」にどう支援の相談をプッシュしていけばいいか確認する。
横浜市の場合は、横浜市内各区役所内に「福祉保険センター」があり、その「サービス課」に「障害者支援担当」という部署がある。そこに「現在どんな状況か」とお話しするということ。この「状況を話す」ということが支援を模索していくのにわかりやすいとのこと。そしてその相談は「まずは電話でOK」とのことでした。

横浜市健康福祉局/障害福祉のあんない/相談窓口/福祉保健センター

また、次のサイトがわかりやすい。

神奈川県 障害者サービス情報

このサイトの「事業所検索」というページから飛べる「受けたいサービスで探す」の一覧とそこから情報を出していけるシステムは、すごいと思った。
今回の事件の判決に関しては。地裁にいけば判決文を読むことができるので、もう少し時間に余裕ができたら読みに行きたいとも思う。ひとつの事件の報道ということで終わらずに、該当地域の自治体の福祉課職員には今後の対応のために、その判決文から「どこで支援できたら起きなかった事件か」という考察をして欲しいなと思った。いやすでにやってるのかな、やって欲しいな。