7月31日に「崖の上のポニョ」を観に行く。
観に行った理由
- 娘を連れていって、楽に観られそうな映画だと思ったから
肯定する感覚
- 映像がとてもきれい
違和感
- 宗介が「いかにも大人が喜びそうな子ども」の象徴のように感じること
- 宗介は「子ども」ではなく、「大人によって作られたイメージの中の子ども」のような感じ
- 宗介の、子どもとしての社会性の希薄さ(子どもの集団に入りたがらない)
- 保育園のシーンで、子どもの集団の姿が出てこない
- なのになぜ、人間になったポニョにはすぐに親愛を示すのか
- 人間となった「イキモノ」はよくて、生身の同年齢の子がダメなのかがよくわからない
- 「愛情深い人間」として出てくるリサの、母親としての子どもに対しての安全責任の希薄さ
- リサと宗介の、母子関係としての非現実的な姿(母子間で使われる呼称とは関係ないところでさえも、ある意味、実子に見えない)
- 起きる出来事に対しての、登場人物の「非現実的な反応」
- ポニョの両親に感じる、親としての無責任さ
- 受容というものに常につきまとうはずの「葛藤」が全く見えないこと
映画館で
- 娘は終始、集中して観ていた
- 後ろの席の幼児が中盤から飽きてしまって、母親らしき人に対してシーンを質問攻めにしていた
- 一時間を過ぎたくらいで、視界に入るあちこちで、子ども連れの親らしき人が携帯で時刻を確認していた(わたしは同じタイミングで、映像の光を利用して腕時計で時刻を確認)
- 娘は帰りに売店のポニョグッズに全く興味を示さなかったので、ポニョに感情移入するような集中ではなかったのかと推測
おもしろかった感想
- 上記リンクの中で最も納得できた部分
「宗介にとってのポニョとは何か? 」
宗介にとってのポニョとは、リサにとっての老人達と同じ位置づけになります。だからこそ、半魚人のポニョも、魚のポニョも好きだと言うことができたのでしょう。リサにとっての老人達が愛すべき存在であるのと同じように、魚のポニョも愛すべき存在です。