リツエアクベバ

satomies’s diary

制服のズボン

息子の中学の制服のズボンが、裾の丈がなんだかかわいそうな感じになってきてた。要するにこの一年で背がぐんと伸びてなんか足が出ちゃってるわけで。兄とか弟とかいない家庭で育ったもんだから、こういうのひとつひとつ、実はおもしろい。女の子は背がちょっと伸びたからって、即スカート丈がどうのってことになってこないしね。
制服屋は「3年間修理無料」ってことだったんだけど。あれ?とか思って息子の同級生の「上の子」がいる人に聞く。ねえねえ、制服屋に修理出すときに汚いまま出したらあんまりじゃない? ってことはクリーニング出してから修理出すの?
するってえと返ってきたのは「自分で直す方が早いよ」と。汚いまんま裾ほどいて自分で直して、それからクリーニングに出すと、新しい裾に合わせてきちっとアイロンをあててくれてきれいに仕上がると。修理前にクリーニングに出すと、直したい裾の線にプレス当てられちゃうからそれを避けるためだと。ふむ、なるほど。
ってことで、春休みにやっておくこととして裾上げの修繕。裾をくいくいっとほどいていって、ほらこっち来い、はいてみろ、新しい裾の線を決めるからさと。あらま。6センチほど出すことになった。ちくちくちくちくまつり縫い。まつり縫いってのは中学の家庭科でやった。ボタン付けは小学校の家庭科でやった。どちらも生きている生活の技術のひとつ。
さて、クリーニング屋に行く。連れていった娘にクリーニング屋のパートさんが「ちぃちゃん、こんにちは〜」。わたしはクリーニング屋のパートさんにズボンの裾を見せながら「こんなに裾出さなきゃならなくなったの。ねえ中学の間にまた新しく作るもの?制服のズボンって。それともコレをなんとか3年間やりくりしてくの?」。へっへっへ、パートさんはウチのすぐそばのマンションの住人。上の子も下の子も男の子で、上の子がうちの娘の一学年上。
「なんとかするのよ。今回ここまで出したでしょ? 次はこのくらい出して、で、最後はギリギリの線をアイロンあてるバイアステープで無理矢理なんとかするのよ」。ほ〜、なるほど。
「ちょっと背が伸びたら、裾はマメに出した方がいいよ。同じ裾線のままずっといくと、そこが弱くなって、裾出ししたときに前の裾線のとこで布が切れてきちゃったりするからね。背が伸びそうな家系はそのあたり生活の知恵だよ」。なるほど〜。
165センチほどになった息子、138センチで身長がストップした娘。かなりの身長差になってきたんだけど、この間、ふたりのやりとりに思わず吹き出す。165センチが138センチに向かって「かわいい弟になんてことするんだ」って言ってたから。「かわいい弟」ってアンタ、身長こんな差になってきて、発達を追い越したのはとうに認識してて。でもまだ「かわいい弟」なんて言っちゃってるのがやたらにオカシイ。まあ138センチはいまだに交差点の横断で、165センチに指示出してるんですけどね、「姉」っぽく。