リツエアクベバ

satomies’s diary

障害児のきょうだい児

 先日、新聞にきょうだい児のことに関しての記事が出る。息子を呼んで簡単に記事内容を説明し、一部に目を通させて「きょうだい児特有の悩み」と一覧になっているところをチェックする。この一覧を元にして、彼がわたしの質問に答えていく中で見えてきたこと、彼の思っていること。

  • 恥ずかしいと思うことがある
  • 自分が能力的に追い越していくことに罪悪感をもつ
  • 情報の不足に関しての認識がある
  • 将来的に不安がある

 そうか、と思う。罪悪感という言葉に反応したことにちょっとびっくり。まあ能力を追い越していくときのアンタの葛藤はわたしはよく覚えているわと思う。あれは「姉」を失う悲しみともわたしは理解した。弟として懐き頼ってきた「姉」の喪失。自分の目が獲得していく姉に対しての新しい認識。喪失の悲しみは理解していたつもりだったけれど、罪悪感というものももつのか、と思う。
 さいわい、家族の中での孤立や、きょうだい児の世話についての家族からの理不尽な要求、なんぞというところはクリアしているようで、ふむよかったな、と。おとうさんとおかあさんはちぃちゃんの障害のことについて、どうしたらいいかを考える。それと同じように、障害児のきょうだいをもつアンタの抱えることに関しても、どうしたらいいか考える、などと伝える。黙ってうなづく彼の顔を見ながら、自分が大事に思う人間くらいには、ずっと変わらない信頼を持ち続けられる相手になりたい、なんてことを思う。