今日の午後、役所経由で連絡のあった近隣のダウン症の赤ちゃんのママのお宅に訪問。かわいらしい赤ちゃん二人に会い、ママたちとお話。ふにゃふにゃとかわいらしい赤ん坊を抱く。すーっと眠りについていく表情を愛でる。お手製の梅ジュースがおいしかった。
娘と息子は留守番。自分にとってどんなにかわいい子どもでも、赤ちゃんのママにとっては「ダウン症の子ども」。ダウン症という言葉を我がものとしていくスタートの時期において、この「ダウン症の子ども」が、どんなママにとってどんな風に見えるかどんな風に映るかわからない。初めてお会いする場合は、先方が「いる場」に訪問されるのではなくこちらが出向く場合は、できたら連れずに行く方がいい。これはわたしが伝えられた「先輩の教え」。
帰路、スーパーへ。娘と息子にお土産と簡単な買い物。少し混んでいる細い通路で中学生くらいの男の子とおかあさんらしき方に出くわす。
男の子はぶつぶつと何かつぶやきながら、時折商品が陳列されている棚の端をリズミカルにたたく。少し場所を変えて、またくり返す。おかあさまらしき人は少し後方で、この男の子を見守りながら歩く。ああ、夏休みだなあ、と思う。外出の場所としてスーパーに出向いた、多分自閉症の男の子。
大柄な男の子が、前方を遮るように歩く。すり抜けようかと思うのだけれど、右から、と思うと、彼が右側の商品の陳列棚の端をとんとんとん、というタイミングに引っかかってしまう。
彼にちょこっと近づきながら、身を乗り出して、彼に顔を見せながら笑顔で「ごめんね〜〜」と、声をかける。彼の動きは止まり、わたしはそこを「ありがとう」と言いながらすり抜ける。
「ああ、すみません」と、おかあさまらしき方がわたしに声をかける。笑顔で応えて、わたしは自分の行きたい方向に歩き出す。歩き出しながら、ああ夏休みだなあ、と思う。