リツエアクベバ

satomies’s diary

チャリで図書館

 ガキ共が家にいない今年度最後の午前中、チャリで図書館へ疾走。車も歩行者もほとんどいない疾走できる道を選ぶ。箱根駅伝に使われる国道に沿った歩道。
 軽く上りになっているとこをよいしょよいしょ、カーブが下りになってきて、さあ疾走モードになる頃、前方に先客発見。下りを疾走中。
 この疾走する先客、チャリではなく車椅子。速い速い、下りでさらに加速かけるために手でエネルギッシュに車輪が回される。かっこい〜〜〜。
 おっと、道が細くなっている部分にさしかかる、電信柱が出てる、車幅ギリギリ、減速かけるか。減速かけない、かけない、だいじょうぶなのか、おおおおおおおお、車幅ギリギリのスペースを手を引っ込めて加速したまま駆け抜ける。かっこい〜〜〜。
 道を曲がる、おお、わたしの行く方向だ、ラッキー。彼の進む軌跡を見たくて少し離れた後ろの位置をキープ。人とすれちがうタイミングが増える、人はすっと彼をよけ、道を譲る、しかしわたしをよける人はいず、自転車は当然のように「オマエ減速」と要求される、当たり前か。
 スクランブル交差点の前で彼に追いつく。ずっと後ろ姿だけだった彼の横顔が見える、(ちらっ)。
 おおおおおおおおお、オッサンだあああああ、なんてかっこいいんだこのオッサン。
 スクランブル交差点、信号は青、オッサンは左に。そうかあ、ここでお別れかあ、ばいばい、すっごくかっこよかったよ。チャレンジドだのなんだのって、そんなことじゃなくて、かっこよかったんだよね、すっごく。
 返して借りて、図書館を出たところで友人♂にばったり。自転車を停めてるところ。消防士の非番。ガキ連れ。「どしたの?」「紙芝居読んでやるんだ」。おおそうか、子煩悩でいいオヤジだ。
 かがみこんで子どもの視線の高さに視線を合わせて子どもに話しかける、こんにちは〜〜。あらららら、顔目の前にしてあはは、この子、鼻水だらだら。風邪とか花粉とかってことじゃない、これ、自転車の前乗せで風切ってきた「痕跡」。アンタも疾走してきたのかい? 消防士のオヤジの加速っちゃ、けっこうなモンだっただろう、スピード狂になるかもこの子…。
 いいねえ、みんな。いくつになっても男の子は走るんだろ、きっと。と、思ってるうちにガキ共返ってくる時間が迫る、いけない急がなくては。だってこの近くのスーパーで炭焼き焙煎コーヒー豆(粉)が298円で買えるんだから、絶対買って帰らなきゃ。と、安売りに向かって疾走。いくつになっても女は(以下略)。