今日から夫が休み、娘は明日から休みで今日は通所デー。
ということで、夫と二人でお出かけ。
1986年。わたしと夫は結婚のためのいろいろな準備をしていた。あの頃は「結婚する」というとたいがいまとまった休みがとれた。結婚式とその翌日から新婚旅行、というのがあの頃の一般的なところだった。土日合わせて10日くらいはとれるので、「新婚旅行は海外へ」が多かったのだと思う。
いろいろな旅行のパンフレットを見ていて。わたしは「ドイツ ロマンティック街道」というツアーに惹かれていた。
それでヨーロッパツアーの写真をつらつらと眺めていて。
「ねえ、何?これ。変なの。とんがりコーンみたい」
これが始まりだった。建築の仕事をする夫がそこで、サグラダファミリアについて簡単にわたしに説明した。その頃はサグラダファミリアとは言わず「聖家族教会」と書かれるのが一般的だった。
そこからわたしはガウディにのめりこんだ。書籍を買い、ビデオを買い、パンフレットを漁った。
新婚旅行は「バスで回るスペイン 『聖家族教会やアルハンブラ宮殿』」になった。
わたしたちが訪れたのは、1987年の1月。
当時の聖家族教会は表だけと主な塔だけのもので、中はほとんど単なる工事現場だった。
それから長い歳月が過ぎた。
バルセロナオリンピックの頃から知名度は格段に上がり、サグラダファミリアという名称を使うのがふつうになった。
今日の展示で、現在の中の様子がとてもよくわかった。既に聖堂として使われていて、完成は2026年頃だという。
なんだかさ、と思う。
「いろいろなひとの手を経て、たくさんのひとの手で積み上げて、いつ完成するかもわからない」
ってところにものすごい魅力を感じていたのだけど。もう出来上がってしまうのが、なんかちょっと残念というか。そんな勝手な気持ちをもってしまうな。
2026年完成予定の「サグラダ・ファミリア」がすごすぎる!驚異的な工期短縮はなぜ? - Tripa(トリパ)|旅のプロがお届けする旅行に役立つ情報