リツエアクベバ

satomies’s diary

1月25日

15年前の1月25日、姑が死んだ。
秋に入院した。肝臓が悪かったり血圧が高かったり。ちょっと一週間入院する、ということがちょこちょこあった。だからまたそんなふうに入院して、そんなふうに帰ってくるものだと思っていた。

冬が来ても戻れず、状態は悪化した。病院に行ったときは、いつも手を握って話していた。もっともっと、たくさん手を握っていればよかった。

1月5日、初めての「危篤」だった。朝から雪がどんどん降り、積もった。うちの車は使えず、タクシーはなかなかつかまらなかった。そして、このときは持ち直した。

1月25日は、早朝に病院から電話があり、家族で駆けつけた。個室に移されていて、みんなで送ることができた。なんだかひたすら、ありがとうを言って送ったような気がする。

34年前の1月25日、わたしたちは結婚式を挙げた。よく食べよく飲む元気な花嫁だった。二次会などはせず、式の後に友達とお茶を飲んだ。

帰りに夫の友達数人とラーメンを食べに行った。夫の友達で、夫とわたしが知り合う前にわたしの飲み友達だった人間がこのときいっしょにいた。この彼が「今日は疲れただろ、オレのチャーシューも食えよ」と言って、わたしの丼にチャーシューを入れた。「うん、ありがとう」と言ってチャーシューを食べた。うまかった。
帰ってから忙しく、夫と旅行の準備をした。

あれから15年、あれから34年。ずいぶん経ったなあと思う。

ちなみに。夫の誕生日はわたしの祖母の命日で。夫の末の妹の誕生日は、うちの猫の命日。なんだかそういう巡り合わせみたいな話。