リツエアクベバ

satomies’s diary

中森明菜

中森明菜派か、松田聖子派か。というのは、80年代によく聞き合っていたりしたなあと。

わたしは中森明菜派だった。数分間の圧倒的なパフォーマンスが好きだった。歌番組で彼女が出てくると、テレビの前で固唾を飲んだ。

松田聖子は、計算高そうで無理だった。変な小首かしげた歌い方とか「は?」、とか思っていた。歌番組でこのひとが出てくると、どうでもいい人に媚びを売り続けられる数分間が苦痛だった。

ここのところ、中森明菜が話題になっていた。

news.yahoo.co.jp

'89年4月のライブ映像のリマスター版が、NHKで放送され。それが話題になったという話。NHKプラスで見逃し配信中ということで、視聴。

圧倒的なパフォーマンスの連続に、引き込まれる。そうだ、このひとはこういう人だった。引き込まれながら、段々苦しくなった。
長い髪のアレンジが曲ごとに変わる。その長い髪が短くなった日に、あの会見があった。

この人が、自殺未遂をはかったのはいつだったんだっけ。89年の7月だった。
この、リマスターの映像は同じ年の4月なのか。まだ、たったの23歳なのか。
いや、23歳だと思うと、このパフォーマンスのすごさには震えるよなと思う。

ざっくりと手首を切って、それからそれ以前の輝きを取り戻すことは結局できなかったんだなと思う。時々出てくることがあると。品の無い笑い方をするおばさんになっていた。

いや、でもさ。と思う。わたしはあの後の中森明菜を知らなすぎるだけなのではないか、と思った。
思って、Spotifyで聴き始めた。もう一度出会おうかなと思う。今は、あの事件の後の楽曲をゆっくり聴きたい。