リツエアクベバ

satomies’s diary

健康診断

夫の健康保険組合では、扶養される配偶者を対象に「主婦健診」というものがある。様々な公的会場を使った「春の巡回健診」。これが、わたしが行く予定だった日、緊急事態宣言で中止になった。

そして6月から再開。扶養される配偶者の健診なので、こちらの予定は聞かれず「あなたはこの日」と連絡がくる。パートの日とかちあい、なかなか予定が取れず土曜日開催の今日になった。

コンプレックスとか劣等感とか。これはたいがい思春期に向き合うものだが。年をとるということは、もっと深刻な劣等感を持たされる。他者との比較ではなく、自己との比較で「劣っている」ことを見せつけられる。健康診断とは、そういうことに向き合う場だよなと思う。

身長体重、視力、聴力、血圧、採血、胸のレントゲン、胃のレントゲン、乳房健診、子宮癌健診、心電図、腹囲計測、問診。尿検査、便潜血検査。

健診票を持って、会場を回る。健診票を渡し、検査結果を記入される。健診票には前年と前々年の結果が印刷されてある。

これは、自分の成績表だ。健康診断結果としては、要受診と書かれたことは一度だけ。子宮癌健診で頸管ポリープが見つかって婦人科で切除した。何年前か忘れたが、誕生日だった。こういうことこそ、日記に書いとけと自分に思う。

まあその一度だけなので、基本健康なのはありがたい。だからこそ、その健診票が成績表のように思うのだろう。

視力は落ちた、体重は去年は減っていて、今年は増えた。腹囲は去年は減って、今年は増えた。問診で医者がわたしの健診票を見て「ぎりぎりだな」と言う。悪玉コレステロールが年々上がっていく。

若かった時は。目は見えたし、スリムだったし、なんの配慮もせずよく食べよく飲み、体重は増えなかった。結果だって50代に入る頃まではオールAが当たり前だった。

老いていく。何もしなければ転がり落ちていく。何かしても下っていく。
そういう流れを、一枚の紙が「これからのおまえ」とささやく。

げんなりだよ、げんなり。とりあえず今日の戦いはバリウムを出すこと。ここのところ便秘が続いたので出るまで不安だったが、夕食前にはどっと出て安心。安心して夕食に冷酒を飲む。健康維持の努力は、まあ明日から。いや、お盆明けからにする。