リツエアクベバ

satomies’s diary

19回目

猫が死んで19回目の水曜日。今日も水曜日のネコを飲む。

家族はもう、受け入れてる。思い出を話す。わたしばかりが意気地が無い。
花桃の葉はいつ落ちるの?」。そう口に出して言うと泣きそうになる。花桃の木が植えられた大きな鉢を見ながら、紅葉なんてするな葉が落ちたらどうする!とか思っている。
「いやなんだったら、埋めなくてもいいんだよ」と、夫が言う。

娘が特別支援学校を卒業する時に、学校で記念樹を植えた。花桃。その実を育てた小さな苗。記念樹の子ども。今は1メートルを超えるくらい育った。
その木を庭に植える。場所も決めてある。花桃の植え付けは落葉期。11月から12月。もしくは2月から3月。厳寒期は避けた方がいい。

その。花桃を植え付けるときに。猫の骨をそこに埋葬する予定。誰が決めたの?わたし。いつも見えるところにいるのか。花桃の花はきれいだ。きっときれいに咲き続けるだろう。

そう、思っていたんだけど。骨と。別れたくない。わたしは。ぐずぐずと、往生際が悪い。せつない。