舅の病院に面会に行く。点滴が続くが昨日から酸素マスクはなくなる。食事はまだだが今日はリハビリがあったそうだ。軽く廊下を歩く程度。日中活動の時間をつくるということか。
以前入院した病院もそうだったが、ここはいわゆる老人病院ではない的な記載がある。治療対象の疾患が治癒または改善したらお引き取りもしくは転院よろしくね、的なこと。
それでも今までの病院も今回も病棟には老人ばかりで、超高齢化社会を実感する。
別の病室からなにやら叫び声が聞こえるようなことも、なんとなくあるあるネタのようにもう慣れた。小児病棟で泣き声が聞こえるようなものかと。
今日はずっと「おかあさん助けて」という叫び声が響いていた。「おかあさん、たすけてえ」「おかあさん、たすけてえ」。この病室に舅が運ばれてから毎日のことのようだ。
「おかあさん、助けてえ」「おかあさん、助けてえ」
舅と義姉や義妹と話しながら、聞こえてくるこの叫び声に思っていたこと。いいおかあさんだったんだろうな。助けてくれるおかあさんだったんだろうな。
うちの子たちは「助けて」って、わたしを呼んでくれるのかなあ。とか、思いながら聞いてた。助けてはあげられないのだけれどね。そんな頃はどうせとっくに死んでいるしね。