6月16日日曜日、プレイリスト「ぷ」を作った。
自分のためだけの、自分を助けるためのプレイリスト。
発端は「宝石になった日」だった。この曲はアルバムの中の一曲として出会った。(小さな生き物が死んだ曲だ)。この曲を聴きながら、いつかうちの猫は死ぬんだと思った。この曲が入ったアルバム「Butterflies 」が発売されたのは2016年。アルバムが出た頃はまだまだ遠いことだと思っていた。
それからじわじわと、猫の老化や腎臓の状態の悪化が進んでいった。うっかりこの曲を聴いてしまって、いつか来る日を感じて泣けてきたこともあった。少し前は、絶対に近づいてはいけない曲だった。
猫が死んだ。
しばらく洋楽ばかり流していた。
それから。「宝石になった日」を取り出した。
死んだから聴いたわけじゃない。助けて欲しかった。息が苦しくて、でもこの曲はちゃんと泣くことを助けてくれたりもした。
そして。とにかく欲しかったのは「寂しいから、大丈夫」という世界。
それから「ちゃんと寂しくなれた」「『忘れても消えない痛み』に『大丈夫』」という世界につながっていき、「宝石になった日」に「ray」をつなげた。
それならば。と思ってプレイリストを作っていった。
選曲は、6月16日一気に一回だけ。後日の編集はだめ、と勝手に決めた。
かなり直感的選択だった。
助けてくれるプレイリストだったし、このプレイリスト自体が「日記」として残ると思う。
1 宝石になった日
死んだから宝石になったとか、そんな「お星様」的なものではない。自分に与えられた様々なものが更新がストップされたことによって凝縮されていき、宝石になる。と、思った。
BUMP OF CHICKEN「宝石になった日」
2 ray
今回rayに引っ張られた感じがした。何度も聴いた曲なのに、いろいろ新鮮に思うことがあった。
「宝石になった日」の発表後に(黒蜜糖が死んだの?)という話をネットのあちこちで見た。黒蜜糖とは99年発売のインディーズ時代のシングルのジャケットに出てくる黒猫で。中学生の時に実家で買い始めた猫だとかで、年齢的にとっくに寿命だったろう。と、思っていたのだが。ray発表の少し前に死んだのか、という仮定にすると少なくとも計算は合うなと思った。
rayは元々は「記憶の光芒」というタイトルで、固すぎるから光芒にして「ray」になったと。後ろから自分に向かって光が射す。その光から自分の影が前にできる。というインタビューが、発売の頃にあった。
などなど引っくるめて、今回非常にわたしを助けてくれる楽曲になった。
3 supernova
いなくなってしまったけれど、いたことの大切さ。みたいなとこで助けて欲しかった。
4 話がしたいよ
この曲は、もしも歌詞が全く知らない言語で歌われていたとしても好きだと思う。
声とメロディラインとギターで、わたしはいつも助けられる。
BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」
5 メーデー
タイトル勝ちでの選曲。「救難信号」。助けて欲しかったから。
6 真っ赤な空を見ただろうか
藤原基央氏が、曲がかけない極度のスランプに陥ったときに、空を見て一気に書いた曲というエピソードがある。「動き出した」というエピソードにあやかりたかった。
7 R.I.P
タイトル勝ちでの選曲。「やすらかに眠れ」。
8 embrace
小さな生き物が出てくるから、という理由で選曲。この曲を「残酷な曲」と、作り手が語っていたという話がある。力なく理解。そうだね。
9 同じドアをくぐれたら
10 ロストマン
11 太陽
勢いで3曲ばばばと追加した。
12 ファイター
「零くん」の強さにあやかりたかった。
「3月のライオン meets BUMP OF CHICKEN」MUSIC VIDEO
13 ガラスのブルース
まー。これがプレイリストのラストでしょー!