リツエアクベバ

satomies’s diary

グッドおすすめと、バッドヤバいぜ

amazonプライムを申し込んで早半年ですか。有料会員としてのプライム。例えば動画換算でレンタルDVD旧作100円として20本観てトントンですか?
ケチくさい換算はいいか。アレ申し込むのは完全個人的な感覚だと思う。わたし自身はプライム会員であること自体をまだまだ楽しんでいる感じ。
さて。プライム会員が無料で観られる動画をあれこれ観ている。邦画をよく観る。なんでかっていうと、家事をしながら観られるからだ。ただ、観てるものによっては結局「ながら」で観られなくなる。
で。いろいろ観ているのだけれど。これはすげーぞ、と思ったものと、なんかもう金の使い方まちがってねーか?思ったものの記録。両方とも小説の映画化。両方ともわたし自身は原作を知らないまま見た。

  • すごくよかった方。


映画館で観なくて本当によかったと思う。泣いたから。声出して泣いたから。じわじわ泣くのではなく、あるシーンで息を呑み、そしてひいいっと変な声を出してから泣いた。セーブできなかった。映画館じゃ自分、ヤバい。
重要な登場人物の「父」。実はわたしはこの俳優が好きじゃない。いや、好きじゃないんじゃなくて嫌い。「こういう風に演技してます」的しゃべりとか動きとかがとにかく鼻についてキツい。とても上手な学芸会みたい。なんかいわゆる子役芝居が大きくなった人みたい。この人が苦手であの有名な人気ドラマはまったく観られなかった。
しかしこの作品では我慢はできた。たぶん主役の二人が良すぎて、その二人に完全にもっていかれたからだと思う。女優さんの方はあまりよく知らない人だったので、観たあとに調べた。いや、思わず調べさせられたといった方が正しいと思う。変な男と関わったためにスクリーンから消えることになったらしい。非常に残念だと思った。
タイムトラベルものはフィクションの中によくあるけれど。うまい。そして原作の大事な線を大切に作った映画だと思う。あと、田中泯が素晴らしい。

  • ダメダメな方


陳腐。ミステリー要素ということで一生懸命最後まで観た。そうしたらクライマックスあたりがまたひどくてげんなりした。
女優がひどすぎて、ストーリーにのれない。ヒロインの父親と叔母がさらにひどい。この二人が出てくる場所もなんかわざとらしく、説明くさいセレブぶりも陳腐。「問題の過去のその時」の回想映像がなんかまたひどい。お金をかけた紙芝居。この原作、この女優、この俳優、はいできあがり的。要はあのヒロイン役の女優の「外見」が好きな人のための作品ではないかと思う。あとあの独特の声か。あの声を聞くだけで満足できる層は、あの、学生の自主制作映画に出てくる女の子のお芝居みたいな数々のシーンに耐えられるんだろう。いやそれも一生懸命自主制作映画を作っている学生さんたちに失礼か。
この作品は、小説を読まなきゃいけなかった。小説読んで自分の想像力の中で迷子になっていき、そしてラストがくる構造だ。こんな映画観てしまったら、こんなふうな実写観てしまったら、もうこの原作は読んでも楽しめないだろうと思う。ひどいもんだ。
ただし。木村多江がとてもよかった。木村多江に関しての演出もとてもよかった。岸谷五朗の女性にはまっていく様とみっともなさがリアルでとてもよかった。