リツエアクベバ

satomies’s diary

スガシカオのPV

 昨日、ケーブルテレビの音楽専門番組でいろいろな曲のPVを見ていてぶっ飛び。スガシカオの「19才」のPV。エロいよ、コレ、息子が風呂入ってるときで良かったよ、いっしょに見てたらどうしようとかなりビビった。子どもに見せたくないとかなんとかって教育的うんぬんってことより、ビビっちゃって一緒になんか見ることできない。
 スガシカオの「19才」ちなみに歌詞はコレうたまっぷ)。PVの内容は、エレベーターの中で出会う女性に対して少年が抱く「妄想」?
 エレベーターの中で出会う女性。カメラを持ってアゲハ蝶を見つめる少年。そしてシーンは、この女性のグレーのシルクの下着のみで行う自慰行為にうつる。そこに少年がカメラを持って現れ、カメラを使って視姦というレイプ行為。ふと間ができ、女性が少年に手を差し伸べて性行為。ボカシ有り。
 びっくりして、後でネットで検索。出るわ出るわ「エロいPV」の言葉。そしてウェブ上で見られるURLが見つかる。このエロいPVが見られるのはココ
 すごい、と思ったこのPV。いやエロいがすごいってことじゃなくて、いやエロいにもびびったんだけど、すごいと思ったのはエロいじゃない。この歌のPVとしてコレを持ってきたことと、緻密に計算された映像。アゲハ蝶、カメラ、シルクの下着、という小道具の使い方のうまさ。表情の計算。男の子の足の指にさえ、表情と意味を持たせる。特に女性が手を伸ばしていく状態での少年の「表情」は圧巻。この男の子にこの表情を出させるのにどんな表現の説明と指示を出したのか、ものすごく興味がある。この男の子、表現者としてものすごくカンのいい子なんだろうと思う。どのシーンにも緻密な計算の表情があり、それが表現として完成されていると思った。
 そんなワンシーンワンシーンの「演出の計算」なんぞを見ているうちに、すっかりこのPVの持っているエロさに慣れてしまいました。女性の爪の色、口紅に対しての化粧、この部分に対しての「映像」にした状態へのこだわりにも拍手。
 しかし、このPV。ガキにはわからんだろうな、とも思った。ガキはカメラを使った視姦というレイプ行為と女性の反応にバカな誤解をするんだろう。全編通してこの映像は、大人の歌う「19才」のためのものだと思った。