リツエアクベバ

satomies’s diary

3.11

3.11がまた回ってきた。

あの日、地面が揺れて。わたしは地盤がゆるい場所にたまたまいて、立っていられずに歩いていた歩道のガードレールにしがみついた。地面が揺れて、信号が消えて。近くの薬局から悲鳴が聞こえた。電話は全く通じなくなった。

東北だとの話をひとに聞きながら、自宅に戻った。
娘を迎えに行こうと懐中電灯を持って、娘の事業所まで1時間歩いた。停電で信号が消えた道路を運転する自信がなかった。
娘の事業所では、すでに送るための車は出たと言われ。自宅が留守なら実家に送り届けるだろうが、娘を乗せて車が戻るかも知れないと待機して。娘を実家に届けた車が戻り、わたしは停電で暗闇の街をまた歩いて帰った。駅前の街中でも、全くの暗闇だった。うちあたりの停電が復旧したのは22時を過ぎていた。

という話をすると、「へー、うちは停電はなかったし揺れただけだった」というひとは、近隣にけっこういた。うちの自宅から見える少し向こうの大きな11階建てのマンションは、あの日煌々と日常的な灯りが家々に灯されていた。見上げながら不思議な気持ちがした。変電所がひとつ隣とかくらいで差があったらしい。

とりあえず、あの日は少し怖い思いをしたし。停電の経験はたたきこまれた。

夜になるとうちの庭には、ソーラーでつく電気の灯りが光る。クリスマス用だかなんだか知らんが、ソーラーだし放置で夜になると光るだけなのでうちでは一年中光る。停電した街のあの暗闇を思い出すと、停電しても庭が光ってるのは救われるな。買い足そうかなとか思う。

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