リツエアクベバ

satomies’s diary

逃避

昨日見た夢。

コロナの簡易検査キットがある。なぜあるのかわからない。そんなことは夢にはよくあることだ。

息子とわたしがいる。たいして緊張もせず、息子が検査する。人差し指をキットに押し付けて小さな針が指を傷つけて、微量の血液でキットが反応する。

小さな正三角形に、下から色が上がっていく。上まで色がついたら検査は終わり。薄い水色が上がっていき、全部水色になったら薄いピンクの横線が出た。

「はい、終わりー。正常ー」

そう軽く言って息子がキットを放り出して自室に行く。
わたしは、おそるおそるもうひとつのキットを手に取り、同じことをする。

小さな正三角形が、下から黄色くなっていく。交通標識の注意を促すあの黄色だ。そして上まで黄色くなったら、正三角形の上に真っ黒のエクスクラメーションマークが出る。真っ黒に太く。

わたしは。その検査キットの表示を手で覆い、そしてそっと袋に入れる。

無症状だ。誰も見ていない。黙ってればわかりゃしない。忘れよう。こんな検査、わたしはしてない。

怖い夢だった。怖い。どんな仕組みで何を調べるかもわからない。どんな結果だったかも、よくわからない。
夢の中でわかってたことは、コロナの検査だということ。自分で検査できる簡易キットだということ。あの黄色がどこまでどんな意味なのかもわからない。

ただわかっているのは、わたしは逃げたということ。怖い夢だ。

あとわかっていることは。わたしは確実に「カラーの夢を見た」ということだった。