リツエアクベバ

satomies’s diary

三年

猫が、3年前の6月13日の早朝に死んだ。たくさん泣いたなあと思う。好き勝手に生きていた猫で、特にべたべたしていたわけじゃない。走ったり、寝たり、そこらにいたり、みたいな存在だった。失って、苦しいほど悲しかった。

三年経った。写真を見て、それから骨壷を袋から出してみた。白い骨壷の蓋にぐるりとテープがはられて密封されている。

あの日、斎場で骨になった。お骨を拾ってくださいと箸を渡されて、骨壷に入れた。いくつか入れたら、斎場のひとが「あとはこちらで」ど、がさがさと骨をすくって骨壷に入れた。それからぴーっとテープをはがして、ぐるっと蓋にテープを巻いて封をした。

白い骨壷を眺めながら、そんなことを思い出した。そうっと骨壷を揺らして、中の音を聞いた。三年経ったな。

生きること死ぬこと

横浜市の図書館の電子書籍で、生死について書かれた本を読んだ。

余命の告知を伴う病気で、「生きようとする気合い」みたいな生きがい療法はマイナス面もあるのだそうだ。必死な期待は、裏切られたときの失望も大きい。生きるということは、死ぬということをも受け入れて進むということなのかもしれない。

コロナで人工呼吸器治療の説明をされた時に。「わたしは死にますか?」と医師に聞いたら「わからない」と言われた。要はデータが少ないのでなんとも言えない、ということで。わかっているのは昏睡して人工呼吸器治療に入ることが、時間の問題だということだけだった。

ああ、そういうことだったのか。と思った。
ああ、わたしの人生はこんなふうなことになる流れだったのか。と思った。
ならば、今できることを今やろうと思った。
死ねない、とか、死にたくない、とか、生きてやる、とか。そんな強い思いは無かった。

なんなんだろう。どういうことなんだろう。
またいずれ、死を前にする時が来るんだろう。そのときにわたしは何をどう思うんだろうと。今、思う。

図書館から電子書籍

いつのまにか、横浜市の図書館の電子書籍サービスが開始していた。

www.city.yokohama.lg.jp

いつからなんだろうと思ったら、去年から始まってた。

hamakore.yokohama

早速、利用した。一冊借りて、パパッと軽く読んで。全部読まなくてもいいやと思う本だったので、返した。

って、すごい。図書館の中にいるみたいだ。蔵書は多いわけではなく、希望の本が全部あるわけではない。

でも、「鍵付きリンク」のパスワードもらったみたい。素晴らしい。

産毛剃り

顔の、鼻の下の、真ん中より脇の。そのあたりに細い毛がちんまりと生える。片側に2本かそこらという慎ましさで。

顔を洗ったり、歯を磨いたり、くらいで鏡を見ても、気づかない。ある日気づいて(あらいやだ、のびてる)と思う。思って、顔剃り用の小さなカミソリですっと剃る。

なんてことが急にめんどうになったので、amazonで産毛シェーバーを買った。

安い、かわいい、充電式、肌に負担ない、すぐきれい。なんかアレだ、早く買えばよかった。

お友達とランチ

今年初めての、お友達とランチ。
今年初めての、家族以外との外食。

3年ぶりに会うお友達。向こうは2021年の1月に感染して入院。ものすごく心配した。
そしてわたしは4月に入院。
コロナ入院話で盛り上がる。入院中の医療費は公費だが、退院したら保険診療でふつうに支払い。肺炎やってるから受診に検査多い、医療費高っ!とか。あんなに体重落ちたのに、戻るの早っ!とか。

長い長いつきあいで、小さかった子どもの大きくなった話とか。健康診断の話とか。60代の話とか。

あっという間、楽しゅうございました。

6月ヘナ

5月のヘナは19日。三週間経ってないけどヘナ。明日、出かけるから。最近ヘナ周期が早い。

ヘナは髪が丈夫になるそうで。わたしは特に髪に悩みはない。細くなったとか、薄くなったとかの同世代の加齢による髪の悩みを、ただ聞くばっかりだ。

ただその中で、同い年で白髪が無い友人がいる。白髪も無い上に、ふさふさと若い人のように髪が豊かだ。家系なんだろう、羨ましいね。

去年あたりから左の脇に白髪が出てきている場所がある。ついこの場所を忘れてしまう。
今日も忘れてしまって、この場所の染めがちょっと甘い。隠れた場所なので露見はしない。次はここ、ちゃんときれいに仕上げたい。

役員の順番

娘の通う事業所はNPO法人なのだが。運営委員会方式をとっていて。事業所は運営委員会での承認を得ながら運営される。
利用者とその家族の代表者は、この運営委員の一員になる。

利用者とその家族の役員は、年度ごとに順番に担当する。各現場から一組ずつ出してその数名の役員からその年の代表を決める。娘とわたしは、今年度二回目の順番が回ってきた。前回も今回も代表となり、運営委員になった。

年度はじめの運営委員会の議事は、昨年度の事業報告と今年度の事業案。昨年度の会計報告と、今年度の予算案。

わたしは。代表になるかどうかはさておき、今年度の順番は完全な偶然だ。
渡された資料の中のあちこちに、昨年度のわたしがいる。事業所の利用者家族に感染者が出て、利用者に濃厚接触者が出た。その利用者が感染者となったが、保健所指定の濃厚接触者はゼロ。しかし安全徹底のために全職員全利用者に事業所もちで自費のPCR検査を実施。保険衛生費の費目の予算案と、その数倍の決算額

「利用者家族に、利用者に、感染者が出た場合」。あらかじめマニュアル化された段取り通りに実施された。そういうことなのだけれど。

資料として眺める。その立場に今年いる巡り合わせみたいなことを思う。
この立場でなければ、なかなかここまでの「現実的な資料」は見られなかったなと思う。