リツエアクベバ

satomies’s diary

友達がいない/ポケモンgo編

7月に入った頃、オーストラリアに住む姉からのメールに「ポケモンgoが大変で」という話が出るようになった。とにかく騒ぎだ、毎日ニュースで大騒ぎだというが、こっちは話がさっぱり見えない。そのうちにテレビで海外の動向としてポケモンgoが取り上げられるようになって、やっと話が見えた。大学生になる寸前の休暇中の甥っ子がスマートフォンを片手に毎日あちこち歩きまわってくるという。ポケモンgoのためにモバイルバッテリーも買ったという。向こうは物価が高いというが、姉はかなり息子に金を使う方なのでそれでなのか、とにかく7千円のモバイルバッテリーを買ったと言ってた。
そして日本でもポケモンgoは始まった。息子とわたしは同時スタートでさっそく手を出した。息子は友達たちと話し合って所属チームを黄色に決めた。わたしは感覚で青に決めた。当然のように息子の方がどんどん先に進んでいった。おばちゃんトレーナーは地道にこつこつ進めていった。
そして11月も後半に入った。甥っ子はとっくにやめてしまっていた。レベル14でやめたそうだ。うちだったら7千円のバッテリーを買って14でやめるなど許されたものではないが、ひとんちの子のことなので別にいいといえばいい。ただ、甥っ子や姉とポケモンgoの話をすることはできなくなった。
息子のレベルは22までは聞いてた。その後言わないし聞かないし、そして彼がポケモンgoを開いてるかどうかも知らない。そこらのジムの景色を見て「カイリューカイリューカイリューかよ」と悔しそうに言う。わたしは野生のカイリューを持っているのだ、わたしのレベルは25だ。集めたポケモンは111種1907匹。ジム戦は好きだ。しかしそれを話せる友達がいない。
家の周囲のジムを見る。強い人のIDをだいたい覚えてきた。行動する時間帯も、ああ今頃ラプラス使ったあの人があのジムを赤くする頃だとかわかる。でも友達じゃない。友達がいない。
話せる友達がいないから、友達がいたら言いたいことをぶつぶつと書く。あのね、今日、10キロのタマゴが孵った。やったね、カイロスじゃなかった。持ってなかったものだから図鑑に新しく登録されたからそれはそれでうれしいけれど、イワークって弱い。ラプラスとかカビゴンとか欲しいよ。カイロスはさ、あんまり集まってくるものだから、チームカイロスを作って時々カイロスだけでジムで戦う。これはこれで楽しい。