リツエアクベバ

satomies’s diary

友達がいない/機械編

家を建てた19年前にテレビ受信でケーブルテレビ会社と契約したのですけれど。ローカルなテレビ会社は数回より大きな会社に飲み込まれまして。受信の機器もテレビもネットも何度か変わった。そして今度は契約のシステムが変わったのだということで、めんどくさいからそこそこ放置はしていたのだが、放置が完全損だという計算で機器全部新しくしてもらったのが今月のこと。工事費は無料、かなり快適になった。
Smart TV Boxなるものがわが家にやってきた。なんだかんだあるが、まあいろいろできる。クソ簡単に言うと、テレビでYouTubeが見られ、スマートフォンタブレットでテレビが見られるということだ。テレビをつけなくてもテレビ番組の録画予約もできる。テレビをつけなくてもスマートフォンタブレットで録画した番組が見られる。ユーザー指定ができ、自分だけの好きな番組表は作れるし、自分だけの録画フォルダが持てる。
このなんとかかんとかができるスマートフォンについては、対応機種の制限がある。Android機に制限があるが、ios機は使える。それでだ。iPhone4sの出番だ。息子が高校生の時に使っていたiPhone4s16gb。お古で譲り受け、格安SIMを入れて使っていたがバッテリーのへたりがひどく、時々出して使う「ipod」になってた。ただもうホント、出番はかなり少なくなっていた。
「起きなさい、起きなさい、起きなさい。あなたに活躍してもらえる日がまたやってきたわ。」
Smart TV Boxなるものがやってきて、とにかくやたらにつないでいる番組が「MUSIC ON! TV」。ひたすらミュージックビデオが流れる局だ。台所にいるときはたいがいこれを手元でつけっぱなしになっていることが多い。特に画面を見てはいない、音楽流しっぱだから。流れる音楽に時々「だれ?これ」と覗きこむ程度のことが多い。これを利用するのに別に現役iPhoneである必要は無い。活躍できるんだよ、君が!と、iPhone4sを揺り起こす。中身を整理し、osを7から9にあげる。あら君、まだまだいけるよ、かっこいいよすてきよすてき。
ちっこいちっこい古い機械が、最新のシステムでイキイキ動く。ホントまじ、機械大好き。忘れられそうな機械が役目もって生き返るの大好き。生き返ったiPhone4sを見てるとにこにこにこにこしてしまう。でも。それを話せる友達がいない。
iPhone4sは、使い続けてケースがぼろぼろになった。だから。きれいに保存してあげるために新しいケースを去年買った。だから。とてもきれいよ、ピカピカ。かわいいよ。でも。それを話せる友達がいない。
ついでに言えば。iPadの初代機は、古いタイプのドックにつながれて電気で動くアナログ時計として動いている。これはもう、ホームボタンも機能しない。でも、なにげで時計を見たくなる位置に鎮座して立派に働いている。元気に働くiPad初代機を見るとにこにこにこにこしてしまう。でも。それを話せる友達がいない。