リツエアクベバ

satomies’s diary

初めてのスポーツ観戦

娘が通う地域作業所から6月後半にお手紙、「横浜マリノス観戦チケットのお知らせ:神奈川日産販売会社グループより福祉関係者への招待がありました。希望者申込の上、障害者支援センターで抽選を行います」。サッカーだ、マリノスだ〜、行くかな、行ってみたいと思うかな。「ちぃちゃん、サッカー見たい?」「サッカー?」「うん、サッカー。見に行きたい?」「あかいくるま?」「ううん、電車で行くと思う。見たい?」「はい!」ってことで申込。後日、抽選に当たったとの連絡と共に「招待券」と印刷されたチケットをいただきました。
ってことで行って参りました、7月24日。いただいたチケットの座席は「ホーム自由席」。娘が一番楽しむだろうと思われるのがサポーターの応援。ということでゴール上の「サポーターの応援のちょっと上の座席」を選んで座りました。
試合開始30分前くらいから、選手のウォーミングアップ開始。ファンの方々はおーと歓声。へー、こういう風に始まるんだ〜と思う。娘は青いシャツを着た人で埋め尽くされる見下ろす座席や、周囲が盛り上がっていくのを見回しながらニコニコ。(ライブだなあ)とか思う。
試合開始、ボールがあっちに行ったりこっちに行ったり。おーだのうわーだのと観客席はどよめくものの、点はなかなか入らない試合展開。様子を見つつ、3万人もの人が移動することを避けるために8時半には席を立つ。最後まで見ないのは残念だなあと思ったけれど、帰路に向かう人も多かった。このタイミングで帰路に向かう人はほぼみんなと言っていいほどの「親子連れ」。子どもが小学生以下くらい。ベビーカーを押して歩く人もいた。そうかあ、混雑を避けたいのは小さい子連れも同じだよなあと思う。
背中で大歓声が聞こえる、マリノス側の観客席からどよめきの声。ああ、一点入ったのか、もうちょっと早かったらあの大歓声がナマで目の前で見られたのになあと残念に思う。
そのタイミングで近くを歩いていた家族連れの、母親らしき人が小学校の低学年くらいの2人の男の子に言う、「ごめんね〜、見られなかったねえ、おかあさんが悪いねえ」。マリノスの青いシャツを着た男の子2人が飛び跳ねながら言う、「そんなこと、いいよ。点が入ったんだ、うれしい!」。それから2人の男の子が飛び跳ねながら、じゃれ合いながら「やったー」「マリノスの勝ち〜」と叫び続ける。その様子を眺めながら(いい子たちだな)と思う。
試合の様子を後でゆっくり見る。活躍した選手が誰だかやっとわかる。見下ろす景色では誰が誰だかさっぱりわからなかったわ。

さて、予想通り、娘が一番喜んだのはサポーターの応援。いろんな応援があったけれど、娘が一番気に入ったのはコレ。

前半は「オイ、オイ、オイオイオイオイ」となる歌詞が、後半は「コイ、コイ、コイコイコイコイ」になる。マリノスの選手が目の前のゴールに近づいてくると、サポーターたちは興奮した手招きで「コイ、コイ、コイコイコイコイ!」と叫ぶ。持っていったうちわを手でたたき、空になったペットボトルを打ち合わせ、娘、大コーフン。
今回が娘にとっては初めてのスポーツ観戦。「サッカー、おもしろかったねー」「サッカー、楽しかったねー」。そうだねちぃちゃん、おもしろかったね。今度はちゃんとチケットを買って連れて来ようと思った。混雑の中、試合観戦が楽しめるんだろうか、スタジアムの雰囲気ってどんな感じなんだろうか。そんな不安の中「行ってごらん」「連れてきてごらん」と背中を押してくださった「招待券」にとても感謝した。ありがとうございました。お礼状、書かなきゃな。娘にも「ありがとう」と書かせたいな、と思った。