リツエアクベバ

satomies’s diary

バス

娘の通所先からの帰路に、バスと電車利用。先週娘にずっと付き添って気づいたこと。バス乗車と電車乗車の違い。
雨の日の場合。電車の場合は駅に着いたときに、余裕を持って傘を閉じることができる。傘を閉じてくるっとヒモを回して傘をまとめる動作も、ゆっくりとすることができる。それらを余裕をもってこなして、それから駅のホームで電車を待っていればいい。乗車時は「乗る」ことだけでいい。また、電車の扉が開いている時間には一定時間の長さがある。その間に乗ればいい。
バスの場合は。停留所に屋根が無い場合は、バスが来るまで傘をさしてなければならない。バスに乗り込むときに、乗る寸前に傘を閉じなければならない。また、バスの乗車時間は「乗りたい人が乗るまで」で、既に乗車している人も運転する方も「早く乗って欲しい」。そして乗ったらすぐに動き出す。動き出す瞬間にはバスが動き始めるときの車内の動きに対して、バランスが取れる態勢を取っていなければならない。降りる時も、降りながら傘の準備をしてはダメ、後ろから降りる人に対して迷惑になるから。降りてから素早くさす動作が必要になる。
バスの時刻表はあるけれど、バスは時間通りに来ない。遅れると次に乗ってくる人に対して迷惑になる。乗車時間後車時間は、そこで乗る人降りる人によって差が出てしまうのだけれど、標準のタイムによって計算されていると思われる「時刻表」になってる。また、道の混雑による遅れがある場合、運転手の方が「急ぎたいモード」になるのは避けられないと思われる。
バスって、動作に完璧標準タイムを出せない人には難しい乗り物だよねえ。高齢者の乗降が多い路線は、このあたりちょっと違うのかな。
まあバスという乗り物は「いろんな人が乗るものだ」と構えればいいのかもしれないけれど。でもそうすると、「人の迷惑かえりみず」みたいに思う言う人はいるんだろうなとも思う。知的障害者の自立生活には、多数の人たちに対しての迷惑で成り立ってるとこはあるんだよな、と。そこにいつもいつもおどおどしているわけにもいかず、でも反感買うのも勘弁で。なんともまあ難しいっちゃ難しい。
とりあえず、今後自力通所に向けていくためには、雨の日の乗車の支援を職員の方に頼むかなというところ。まあそのうちに娘はまた、傘の開閉だのヒモでくるっととかだのの、スピード向上の特訓に励むんだろうな。機会が能力を育てていくことのひとつになっていくんだろ。
でもさ、難しいよね、バスって。