リツエアクベバ

satomies’s diary

○○弁護士を尊敬します

 一年ちょっと前の過去記事、タイトルに出している名前をここでは「○○」にしたのは、こんな駄文で検索にあがっていくのは申し訳ないから。
 養護学校のPTAの研修会でした、この日。多数の養護学校の保護者たちが、自分の学校の体育館とかではなく、電車乗って公的施設のホールに出かけていったわけです。うちの養護のPTA会長はこの日のイベントの司会でした。
 知的障害児・者の法的トラブルに関しての話を弁護士さんがする、というような主旨の案内があったと思います。それはそれでおもしろそうだ、と思った。ただ、「中一の保護者」としては、ちょっと遠くの話のような感があったのも確か。
 にこやかで如才なく話をされる方で。また、話の主旨を最初にぽんと整理して渡し、そこから具体例をあげて話されていく、という展開で、ものすごくわかりやすかった。そしておもしろかった。聞き手に共感を生ませる話し方、という感じもしました。
 で、(今日は来て良かったなあ)的感覚の感想を持ちながら、質疑応答を漠然と聞いていた。あ、いや、わたしも質問したんだった。自力通学をやらせているんだが、その途中で事故に遭った時に知的障害者の単独行動ということで不利になった場合は?なんてことを聞いたんだった。そして、その後に続いていった質問の中で、goo記事中に出した「驚いたこと」が出てくるわけです。
 「いつもいる場所はどこか?」という質問。連絡先が書かれた書類が渡されて、こことここのどちらかにいる、って言ってんのに、「いつもいる場所はどこか?」って聞く質問も質問だよなあ、と正直思っていました。わたしの周囲の聴衆も、半ばそんな感じでちょっと醒めた感じで聞いてましたよ、その「いつもいる場所はどこか?」って質問に対して。
 そうしたら、ちょっと「ん?」という感じの顔をされて、それからちょっと考えて、「携帯が一番連絡取れますかねえ」と。そして番号を言い始めた。もう、いや、真面目にびっくらびっくらでしたよ、本当に。わたしは一人で、げー、えー、うそー、まじー、とか言いながら、それでも必死にメモ取ってましたけど。200人以上の人たちがもそもそと自分の携帯の番号をメモしてるんですよ、ちょっとこれって怖くないですか景色として。いや、わたしもメモ取りましたけど、そりゃメモ取ったからって、「はっろ〜」とかもちろんやりませんし、イタ電かけるわけでもないし、なんかのときの緊急メモかもしれないけれど、それにしたって事務所の連絡先はあるわけだから、ねえ。とか言いながら、それでも必死にメモ取ってましたけど。
 すごいよ、この人。生半可な覚悟で仕事やってないよ。なんて思った。帰宅して検索、ぼろぼろといろんな話が出てくる。でも、その仕事うんぬんとかの情報よりも、自分が目の前でナマで見た「んじゃ携帯」ってシーンはやっぱり強烈だった。言葉ってのは、言っちゃなんだがいくらでも言えるところはあるけれど、すぱっと出た「行動」を目の前で目撃したというかなんというか。
 す・ご・い、と。そう自分の場の記録として残したかった。名前出すことで検索にあがるかな、と思ったけれど、検索にあがったときに、わたしと同様に、す・ご・い、と。そう感じてもらえるなら、というか、感じて欲しかった。で、名前入れたわけです。自分としては満足のいくエントリだった。まんまズバリのタイトルつけたしね。ご本人の目にふれることがあったらば、「あの日の一人がこんなことを書く展開になったか」くらいのもので終わるのだと、そう思ってました。
 それがある日入ってきたコメントの名前記入欄で再び出会う。再びくり返す「げー、えー、うそー、まじー」。
 教えていただいたとこ以外にも、gooでこんなこと始められてるし、とことん「手渡す人」なんですね、この方は。