リツエアクベバ

satomies’s diary

軍事郵便

舅の遺したものの中に、絵葉書があった。切手のところに「軍事郵便」と書いてあった。

軍事郵便とは、戦地にいる兵士宛に家族らが送る、あるいは戦地にいる兵士が家族らに送る郵便のことである。その始まりは明治27(1894)年、日清戦争開始直前に「海外派遣ノ軍隊軍艦軍衛衙其ノ他軍人軍属ニ関スル郵便物の件」という勅令第67号が発令され、「軍事郵便規制」が制定されたことによる。その後日露戦争(明治37・1904年~明治38・1905年)以降に、軍事行動に即した制度に適宜改正され、第二次世界大戦が終わる昭和20(1945)年まで存在した。
第49回 ある軍事郵便|鹿島の軌跡|鹿島建設株式会社

先日、母のところに行ったときに、この絵葉書を見せた。

「あー、軍事郵便だ」と。なんとかのおじさんによくハガキを書いたと、懐かしそうに言ってた。

絵葉書を手に取り、「伊東深水だ」と言う。「戦時中にこんな絵を書いていたんだね」と。

伊東深水

昭和の前期の世界。