リツエアクベバ

satomies’s diary

冬の服

母が月末に1週間ほど入院する。手術を含めた入院なので、退院後には週一の健診が入る。

姉が、2月に1か月間帰国すると言ってきた。実家に、要は母を母の家に連れて帰り、姉が母の独居復帰をフォローするのだそうだ。実際、頃合いとしてはちょうどいい。

母は、不調になり始めた8月と、歩行が困難になった9月を経て。およそ7割方「7月あたりの状態」まで戻ってきた。硬膜下血腫の血腫を洗う手術に関しては、主治医の予測より術後の歩行復帰は早かった。
要支援さえ取れなかっただろう6月の状態に戻れるとは、なかなか思えないが。
逆に現状で要介護がとれれば、生活はしやすくなるだろうとの、周囲の話を含めたフォローはある。

介護保険は、不調になり始めた8月に申請を出し、調査に入る寸前に入院やら手術やらが出てきて。要は状態が落ちつかず、調査自体が延び延びになっていた。
12月に入ってすぐという、この調査の期日も決まった。入院中の調査になるので、一般的には「重く出る」とのこと。要介護は取れるだろう。

さて、季節は進み、どんどん寒くなる。わたし自身は、まだ秋を引きずったままの衣服でいるが。母はどんどん着るものの冬支度をしたがる。
しまむらに行くよ、欲しいものは?と聞くわたしに、あれとかこれとかとオーダーがいろいろ出てくる。

そのオーダーを聞いていると、自分の家に帰りたいのか帰りたくないのか、と、揺れているのがわかる。
先月、姉が帰国している時に、一泊で家に戻った。そのときに「元の自分でない自分」を感じてしまったのだそうだ。

母は、わたしの知る限り、初めての健康不安になる。持病も無いし、これまで特に病気もしてこなかった。そこから「自分の体や力と向き合う」経験も、なかなかに勇気のいるものなのだろうなと思う。

そんなところが、冬支度のオーダーに透けて見える。まあなるようになるだろうし、なるようにしかならない。
しかしこのまま、娘の家でよろよろと老いていくには、実態としては「とてももったいない90代」ではあるよなとは思う。