緊張感 - リツエアクベバ

ざわざわと、変な緊張がある。不安と言ってしまうには、なんかちょっと違う。新しい扉を前に、なんかすくんでる感じ。
母に「緊張してる？」と聞くと、うなづく。ああ、やっぱりね。わかるわかる、と言う。

なんかさ。動けない、よいしょよいしよ。ごはんだよ、おいしいね。もう寝るね、うんわかったおやすみ。みたいなことが、わたしたちの日常になってきていて。そこを動かされる、みたいな。いや、動いた方がもちろんいいんだけど。

9月6日に、びっくりするほど動けなくなっていて。7日に車で連れ帰ってきたのだけれど。2日はまだ歩けていたんだよね。かなり猛暑の日だったんだけど、医者に連れて行った。夜間頻尿が急に始まっていて、かかりつけ医に電話で聞いたら「泌尿器科に行け」と。それで家から10分弱のクリニックに連れて行った。

この日、クリニックの後、近くのサイゼリヤに行った。食欲が落ちていた母に、玉ねぎのズッパを食べさせたかった。

猛暑続きでふたりでお出かけもずっとしていなくて、わたしが実家に行き出前館ばかりだったここのところ。なんか久しぶりにお店に入ったよなと。

ふたりでビールを頼んだ。なんでもない単なる外食の生ビールだったけれど、なんだかすごく美味しかった。

体調が落ちたり、うまく動けなくなったりする日々の中。なんかあの日のサイゼリヤが宝石のようにキラキラしてる。

今日、明日の受診に関しての緊張感とか共有しながら、また、「サイゼリヤの生ビール、美味しかったね」とわたしたちは繰り返す。

さあ、明日は脳外科だ。そのまま入院になる可能性を考えて、支度をする。