リツエアクベバ

satomies’s diary

ざわざわ

暖かくなってきて、沈丁花の花が香り、杏の花が咲いた。春だ。今日も暖かかった。

わたしはこの時期が、一年で一番好きなはずだった。明るくなり、暖かくなり、命が起き上がり、喜びがあふれる感じがする季節だ。

気がつくと、小さくため息を吐く。怖いんだ、四月に向かっていくのが。

去年はどんなふうに過ごしたのだろうと、日記を見る。どっぷりと2021の四月のことに思いを馳せながら、運動が毎日の習慣になっている現在に喜んでいる。ああ、今はその習慣があたりまえになっていて、2021の四月に立ち向かえるほどの力が無くなっているようだ。

怖いんだ、ある日突然日常が崩壊するのが。それが起きることを思い知ったのが。

コロナは弱体化し、街はアクリル板を外すらしい。突然起きる病気は、コロナだけじゃないしなあ。

いや、まだ三月だ。暖かくなっただけだ。春らしい服でもきて、花でも植えて、アゲていこう。わたし、がんばれ。