リツエアクベバ

satomies’s diary

ガーデンシクラメン

所用あり、外出。店舗の駐車場に停めて歩き出したら、外の花屋でガーデンシクラメンの苗が値下がりしていた。年が明けたからだろう。

シクラメンは、ガーデンものも室内ものも暮れが高い。年明けに値下がりする。でも春先まで元気に咲く。パンジービオラもそうだが、四月頃に花盛りになったあたりで花屋では「時期遅れの苗」になる。花屋にはもう無いが、うちでは元気に真っ盛り、というのが楽しい花ではあるなあと思う。

ガーデンシクラメンは、うまくやると球根で夏越しができる。翌年に「生きているぞお」と葉が茂り出すと、何か「勝った」感がある。素人が夏越しさせた苗は貧相で、買ったほうがずっと美しいのだがそれはそれ。栽培遊びの類だと思う。

値下がりしたガーデンシクラメンの苗を買う。
ふむ、と思う。ここのところ、夫の腰痛だの65だの、じわじわとライフステージの「高齢化」に気持ちが持っていかれていた。
いや、なんか。ガーデンシクラメンで気持ちが転換したというか。

わたしと夫は、余命20年というところか。20年の先はオマケだな。しかしその余命20年の間の「花」は今だ。ここから10年くらいが一番若い時期になるのだろう。花期だ、もったいない過ごし方はできないなと。
老後に関しての漠然とした経済不安はあるが、元々高価な無駄遣いが性分としてできない。生活を楽しむ程度の小銭を、ちまちまと我慢するのはもったいないのだなと。この先の経済に関しての漠然とした不安に、今の生活の小さな楽しみを押しつぶされることはない。

ひとつ150円ほどの苗を5個買う。鉢に入れて眺める。来週はもっと花を買うかなと思う。