新潟行きで、「これを持って行け」と持たされた日本酒。純米大吟醸「亀の翁」。
病害虫に弱い幻の酒米といわれた品種を育てて、酒にするストーリーは漫画にもなった有名な酒。
父の親族は商家が多い。おそらく顧客のために入手するとか、取引先からもらうとか、そんな流れ方で手に入れているのだと思う。
しかし、飲む人がいない家で放置されているらしく。わたしがいくと、ほれこの酒をやろうと持たされる。わーわーとありがたくいただくのだが。
どうもそこらに放置されていたものが厄介払いされるようなもので、古い。
今回、久々に行ったからか。二軒で一本ずつ持たされて、２本持ち帰った。一本は2019年のもの、もう一本は2020年のもの。冷蔵保管推奨のものを、おそらく部屋の隅に数年放置。蔵が自信をもって出荷した時の味の状態維持は無理だと思う。
美味いは美味いが、騒ぐほどのことでもない。この扱いに杜氏は泣くよなと思う。
