リツエアクベバ

satomies’s diary

ポプリ

お隣のおうちのひとが、ちょっと前にもお花を持ってきてくれた。職場で花束をもらったが、花が多すぎて飾りきれないから半分もらってくれという話だった。

半分といっても、けっこうな量だった。大きなバラと小さなバラで、カサ増しの安い花は無かった。

「退職したの?」と聞く。そのくらい特別感があった。
「表彰されたんです」お祝いだ、すてきね。

そうか、と思って。特別な花だったんだな、と思って。小さなバラをドライフラワーにしてポプリにした。

下手くそだけど、形にできたなと思った。特別な花だからね。

持っていった。ピンポンして、後ろ手に隠して。「この前のお花、特別なお花だったでしょう?だから残そうと思って」って言ってから、ハイって出して渡した。

何の仕事してるか聞いてない。お隣に越してきて1年とちょっと。なんかいただきものだとかを分けにきてくれる。だからわたしもなんか返したりする。お子さんは3歳くらいの男の子。子どものパパは若いので、たぶん少し年の差があるおうち。くらいしか知らない。くらいの関係。

ハイって渡したら。特別な賞だった、受けるのが初めてだった。お花をこんなふうにできるんだ、って言いながら、「ああ、泣きそう」って言った。言いながら、目のあたりをおさえた。

そうしたら、わたしは胸がいっぱいになっちゃって「わー、よかった。なんか形にしたほうがいいかなって思って、わー、わー、じゃね!」って逃げ帰ってきた。やべーわ、泣くわ。

逃げ帰ってきて夫に「あのね」って言ったら、やっぱり泣いちゃったよ。