リツエアクベバ

satomies’s diary

ダウン症、親がおやおや

成人したダウン症の方のお母様と、お話しする機会があった。現在、ではなく、告知の頃の話になった。

難しいなと思うのは、大事な局面において「医師と母親」に個性の相性があるということ。誰かにとっては救いの言葉が、誰かにとってはずっと疑問に残るものだったりする。

「ダウンちゃんはかわいいですよ」と説明されて、心が軽くなるひともいるしその逆もいる(わたしは「ダウンちゃん呼び無理派なので、この手の医者はたぶん無理だ)。

「ふつうに育ててください」と言われて、すんなり理解するひともいれば、説明が大雑把過ぎて立ち尽くすひともいる(そもそも第一子ダウン症の立場のひとには通用しないと、「ふつうに育てて」というフレーズを使う人はそこに気づいてほしい。だって初めてなんだから「ふつう」自体が未知)。

現実的に、相性が悪いケースは当たり前に存在する。相性か悪かった時にフォローに回れるのは、いわゆる「同じ地域の、ちょっと先をいく親」だと思う。

しかし、今、地域の親のグループが育たない。福祉サービスやSNSの充実が、その背景にはある。面倒くさい知り合いとかもいるけれど、地域情報を共有できることはいろいろと便利なんだけどね。