リツエアクベバ

satomies’s diary

春の花苗

玄関を出て、門扉を出たところに塀に沿って畳一枚半くらいの敷地があり。そこに季節の花の鉢を置いている。

寄せ植えをしている葉牡丹がひょろひょろになっていたので、入れ替える。ジュリアンやビオラ、パンジービオラやパンジーは冬に強いので冬が旬で売られるが、春買って春植えすると春の花の爆発ぶりが楽しい。

黙々と作業をしながら、ぶんぶんと頭を振って湧き上がる去年の映像を振り払う。去年、春の花も雑草も盛り上がるときに、わたしは倒れた。

思いがけずに息子が、庭の手入れをよくしてくれた。しかし外は、息子には見えていなかった。外に出るのはゴミ捨てのときだけだったし、ぐるぐると二重にしたゴミを、人目を避ける時刻にさっさと捨てに行かなければならなかった。見えていなくて当然かもとは思う。

病院を出て帰宅した時に。家の塀が見えてきた時に、その荒れ具合に(こりゃすごいことになったな)と思った。鉢も鉢周りも雑草が生い茂り、小さな原野になっていた。家の前を通るだけで、荒れた家という感じだったなあと思う。そういう季節だったのだと思う、四月。

まだ三月だし、雑草も生易しい。だいじょうぶ、あんなにはならない、あんなことは起きない。と、思いながら作業をする。

春の花が並ぶ。楽しい。今年の春は平和に過ごす。