リツエアクベバ

satomies’s diary

皇帝ダリア

何年か前に母が「皇帝ダリアを植えろ」と言った。ものすごく背が高くなって花が無い時期にぱーっといっぱい咲く。おもしろいよ、あなたのところは植えるスペースがあるから植えろと。

ふうん、と思った。そう思って11月頃周囲を見ると、木のような背の高さに紫の花が咲くのが目につくようになった。

で、買った。植えた。咲かずに枯れた。
最初の株がどうダメでどう枯れたのかも忘れた。2番めの株の印象が強すぎる。

2番めの株を買ったのは何年前だったか。球根なので、植えたまま。台風や大風にやられながら、太い支柱で支えて。まあ、電線に届くわでかいわすごいわ、となって。周囲に皇帝ダリアの花が目立つ頃もまだ青々と伸び。そしてある日枯れる。

枯れたら根元の「茎」を切る。4メートルくらい伸びても、木ではなく「草」。太い根元の「茎」をノコギリで切る。幹ではなく「茎」だから、ドピャーっと茎から水が出る。つくづくおもしろい植物だと思う。

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しかしうちの皇帝ダリアは伸びるだけ伸びて、咲かない。咲かずに枯れる。場所がわるいのかなんなんだろうと。調べてもよくわからない。

最近になって、「もしかして」ということが出てきた。「苗を買った時に『八重咲き』って書いてなかったっけ」「そんな気がする」。なんか、花がきれいだろうとか、そんな感覚だったような気がする。
八重咲きは、ふつうの皇帝ダリアより花期が遅いのだそうだ。それで、花より先に霜が下りる時期がくる場所はダメだと。
つーか、合わない地域で売るなよ。

本当に「寒い朝」一発で枯れるのだよ、こいつは。木みたいな高さのくせに「寒い朝一発」で「草でした、さようなら」と枯れる。

では、それならば、もたせればいけるのかと。根元に防寒を始めた。ブロックで四方を囲い、藁を敷いた。今じゃ珍しい黒いごみ袋を切って茎に巻きつけた。

初めて蕾をつけたのを見た。背が高くて蕾がよく見えない。

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昨日あたりから、蕾の端っこに紫の花弁の色が少し見え始めた。背が高くてよく見えない。
がんばれ、うちの皇帝ダリア。負けるな12月に。ここまできたなら花が見たい。

近所の皇帝ダリアは、先月に満開を迎え。今日、茎が切られていた。君はもう今季おしまいか。うちの子、がんばれ。