リツエアクベバ

satomies’s diary

にせピアス

息子、帰還。ぎゃーぎゃーと話す。騒がしい。ぐっちゃぐちゃの部屋に埃だらけで生息していたのに、今は非常にきれいに住んでいるらしい。掃除や洗濯の話など聞く。

入っちゃダメの自室は、かーちゃんが入れる状態にして家を出ろと言った。ごちゃごちゃだった物が消え、非常に掃除がしやすくなった。
衣類はシーズンのものだけ持っていき、衣替えの時にチェンジする。
ベッドはベッドカバーをかけておく。

あれやこれやと話していて。ふと視線が止まり、息子がものすごく怖いものを見るようにわたしを見て「なに?その耳」と言った。

「ああ、これ。にせピアスだよ」。

ノンホールピアス。樹脂製の透明な輪で耳にとめる。
先日友達とLINEで話していてこの手の品の話になって。で、それから毎日なんとなくいろいろつけていた。

はずして手渡して、手に取ってみてようやく納得する。注射怖い男の子は大人になっても、「耳に穴をあけるなんてことをする人が信じられない」ところがあるらしい。

「わたしがピアスあけたと思った?」と聞いたら、ものすごく怖いものを見るように「思った」と答える。

「わたしはピアスはあけたいと思ったことはあるが。なんせ耳たぶが厚い、こんな厚いところに針を通すなんて怖すぎて無理」
「耳たぶが厚いのは福耳で金運がいいそうだ。そこを傷つけると金運がなくなるとか言う。それもいやだなと思う」

ふーんとか言って聞いてる息子の耳たぶを見たら、まあ分厚かった。大人の男の人になってから耳たぶなんて、別によく見てもいなかった。なんだ、アンタの耳って分厚いんじゃない。

そこにさ、ぶすっとさ、針をさしてピアスあけようよ。ピアスするときに穴にぐりぐり入れてさ。

とか言うと「ぎゃー」と叫ぶ。考えられない、無理無理無理!とか大騒ぎ。
それを見て笑う。楽しい。