リツエアクベバ

satomies’s diary

杏とビワ

庭の杏とビワを収穫して、ジャムとコンポートを作る。
作ると言っても、ほぼ全て夫がやる。丁寧な作業が必要になり、夫の丁寧さにわたしはかなわない。ので、夫に任せてわたしは雑用に回る。

杏は収穫して、洗って、二つに割って種を取り。鍋で軽く茹でて砂糖水に漬け込む。
ビワは、皮を剥いて種を取って塩水につけ。軽く洗って砂糖で煮る。

今年はビワの実がたくさんなった。子どもたちが小さいときに食べたビワの種が木に育ったもので。どんどん大きくなるから、毎年暮れに枝を剪定する。去年の12月に夫が交通事故に遭って入院して不在。剪定できなかった枝に、びっしり実がなった。たくさんなったので、実は小さい。

今年は杏の実が少ない。夫が欲しがって買った杏の苗木で、あっという間に大きくなった。背を高くしないように手入れをしていて。別の木の花の受粉がいいとかで、夫が帰路の公園で落ちた花弁を拾ってきて受粉していた。「受粉おじさん」。

一昨年はたくさん実がなった。去年は公園の杏がうちの杏より花の時期が遅く、あまり受粉ができなかった。実の数が大幅に減ったが、ひとつひとつの実は大きくなった。
今年はうちの杏が咲いたときには公園の杏に花はなく、完全に時期がずれた。去年よりもっと実の数は減った。そもそも自分の木だけの受粉だと、こんなものなのかもしれない。

「今年は実がなるのが早い」と、夫が言う。実家の梅も早かった。ビワも杏も早い。

一昨年は、猫が死んだ数日後に杏を収穫した。猫が死んだのは6月13日の朝だ。柩にたくさんの白い柏葉紫陽花の花を入れた。

庭には今、柏葉紫陽花がたくさん咲いていて。ああ、こんな季節に猫が死んだんだなと思う。

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(去年撮った杏)