リツエアクベバ

satomies’s diary

病院の清掃

朝、テレビを見ていたら、コロナ病棟の清掃の人がとりあげられていた。
防護服を着て、使い捨ての紙モップで床を拭いたり、手すりにスプレーして雑巾で拭いたりしていた。

看護師と同じ格好で病室に入るから、患者さんに看護師と間違えられる。患者さんに「苦しい」「助けてくれ」と言われたりする。

わたしが入院した病棟には、午後の2時過ぎあたりに清掃の人が来た。「失礼します」と言いながら、使い捨ての紙モップで床を掃除していく。

サージカルマスク、フェイスシールド、使い捨ての防護ガウン、手袋。
防護ガウンの下のユニフォームが同じなのかどうかわからない。看護師さんたちは青か紫に近い濃いピンクの上下で、同じような濃い色の上下だったように思う。つまり本当にわからない。わたしも最初、看護師さんだと思った。

ナースコールをすると、「今、行きます」と言われてから「すぐ」はない。レッドゾーンに入る準備があるのだろうと思う。「今、入ってるから」と言われる時もある。つまりスタッフがレッドゾーンに入っているから、待ってれば来るタイミングだよという話。
「入る」のもなかなか大変な話なので、「次に誰かくる」タイミングでお願いしたいことをためておく。

特に「ネーザルハイフロー」という、どっかんどっかん酸素を体に入れる機器を使っていた一週間は、ほぼ寝たきりなので、機器調整含めお願いしたいことは多く。

そんな状況だったので「失礼します」と言って清掃の方が来た時に、「○○をお願いしたいです」と言ったことがあった。
「私は看護師さんではないので」「すみません」と言わせてしまって、申し訳ないなと思った。来る時間帯を覚えておこうと思った。

そういえば。ネーザルハイフロー使用以前の二日間、そうしたこともあったのだろうが。このあたりはあまり覚えていない。苦しかったのだろうと後から思う。

テレビにコロナ病棟が映ると、いろいろなことを思い出す。そしてその記憶をはっきりとさせておきたいと、どんどん自分の記憶を確認する。
辛かったが、いつか忘れる。忘れていない間に、今の記憶を残しておきたい。