リツエアクベバ

satomies’s diary

曇り空の桜

まだ早いだろうと言いながら、明日は雨だからと今日桜並木を夫と娘と歩く。

大半の桜は一部咲きくらい。たくさん咲いている場所にカメラを向ける。

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春になるのだなあと思いながら、夫の事故から三ヶ月が経つのかと思う。
足首の骨折は、だったか、関節内の骨折は、だったか。骨が他の箇所よりつきにくいそうで。先月のレントゲンでは骨はついていなかった。来週のレントゲンで少しはついてるといいねと思う。

最中は、そのときのことに淡々と一生懸命なんだけれど。やっぱり大変なことだったんだよなあと思う。

バイクが通り過ぎるのを見ながら、「あれが後ろからぶつかってきたんだよね」と、何度も聞いたことをまた聞く。
「痛かった?」と、何度も聞いたことをまた聞き、「痛かったよ」と夫が答える。「でも。痛いより興奮していた」。ああ、相手に怒鳴ったんだったね。

「立とうとしたら痛くて立てなかった」。わたしに電話してきたときに「左足首が痛い、捻挫だろう」と言った。折れてるんじゃないかと返したのだけれど。ああいうときって、なんとなくさっ引いて判断したくなるのかな、深刻なことから避けたくて。

「最近さ」と、わたしが夫に話す。「車を運転していて、白線だけの歩道に歩行者がいるとき。すごく緊張するんだよ」「ちょっと引っかけるくらいでも、車だったらどんな怪我をさせるかわからない」「車両は凶器、って実感がなんかすごくしみついたんだよ」。

桜並木を歩きながら、そんな会話。来週は満開かな。