リツエアクベバ

satomies’s diary

娘発熱4

今日は夫のリハビリの日だった。いつもは病院に送っていき、わたしは病院には入らない。今日は用事があっていっしょに入った。

整形外科の前の廊下に立っていたら、4〜5メートル離れたところから突然、看護師さんに声をかけられた。名前を突然呼ばれて、「今日はどうしてここに?」と、何かあったか心配そうに聞かれた。

娘がPCR検査に来た時の、発熱外来の頼りになる看護師さんだった。検査に来たのも、夫が事故で運ばれたのも、地域の中核病院である「同じ病院」だった。帰宅してからも、キレッキレの回転の早さと頼もしさに感じ入っていたのでまた会えるといいなとは思っていた。
思ってはいたが、まさか向こうから声をかけられるとは思ってなかった。

くだらんことだが。おとといは髪の毛をひとつに束ねていた。今日は髪の毛を結んでなかった。まったくちがう服装をしていた。マスクをしている。娘を連れていない。いるはずのないタイミング。整形外科の前の廊下。

これで向こうからわかる、迷いもなく声をかける。すごくない?

「夫のリハビリなんです」「事故で入院して、リハビリ」

「娘さんは?」「ああ、お留守番ですね」

この看護師さん、キッレキレの回転の早さ頼もしさなんだけれど。欠点は早口。この時も聞いといて自分で答えて、こっちのうなずきで会話が進む。

医師が「点滴を」と言ったときに「発熱している人が点滴するスペースを取れません」と答えたこと。これ、やはり、わたしたちを早く帰すためだったと。
嘔吐下痢、しかも熱がある状態で朝から病院にいて。診察時には午後になっていた。わたしが待機時に「娘を家に帰したい」と言っていた。あのタイミングから「発熱者の点滴」をするとなると、準備も含めてまず夕方まで帰れなかった。点滴よりも、OS1買って早く帰宅した方がいいだろうと思ったと。

「いかがですか?」と聞かれたので。その問題のOS1を、あの日当日は1本飲んだのだが、翌日の午後から「これはまずい」と言って飲まなくなった、と話した。そうしたら。

「正解ですね」と言う。「回復しているんです」「おうどんやおかゆをはじめていいと思いますよ」。
OS1は、体が欲しているときはゴクゴク飲めて入っていく。回復すると急に「まずい」と感じるのだそうだ。「回復すると変にしょっばくてまずいんですよ、だから『まずい』と感じるのは正解で、回復しているサインなんです」

「検査の日の当日は、ゼリー飲料で嘔吐でしたよね?前日のお昼はおうどん食べたんでしたよね?」
記憶だけですらすら出てくる。驚きながらうんうん首を縦振り。
「体が受け付ければ食べられるし、受け付けなければ食べられないんです」
「だから、少しずつ食べさせる時に、いるかいらないか聞きながらあげてください」「それで大丈夫なはずです」「無理はしないで、聞きながら進めてください」。

知的障害あるからどうなの?的な迷いがない。本人の意思確認でいけると、自信もって話してくる。

「何かあったら、検査は終えているので診察入れます。病院のホームページ見て診察した医師が外来にいる日が、話が早いと思います」

なんで今聞こうと思ったことが、すぐわかるんだろう。本当にこの人の頭はすごいと思う。

整形外科の近くにいたのは、整形外科のそばに救急外来があったからだそうだ。発熱外来か救急にいるのだそうだ。

30代くらいの美人のスーパー看護師さん。医療系ドラマに出てきそうな逸材だった。すばらしい。また会いたい。

娘は。今日は柔らかいうどんを2回食べた。スープや温かい紅茶を飲んだ。おいしいおいしい、と言った。看護師さんに言われたように、ちゃんと「もういらない」の線があった。