リツエアクベバ

satomies’s diary

訪問

夫の事故のお相手が訪問。

「24日に退院します」と伝えたら、金曜日に連絡して土曜日に訪問したいと。ということで、金曜日に電話がきて、土曜日に訪問。

「まったく!なんてことしてくれたんですか!」

という担当が必要だ、それはオマエがやれ。と息子に言って遊んでいたら、息子は庭掃除に逃げていった。

訪問は、わたしたちより年若い友人を招いたような和やかなものになった。
相互に警察の聞き取り調査の予定があり、記憶の印象が変わるのを防ぐためにために事故の話はよそうねということにした。

事故はご自宅のすぐそばだったそうだ。もうすぐ帰り着く寸前、という状況を知り、また心が痛んだ。奥様が静かにいたわってくださったようで、聞いていて心が温かくなった。

ひとつひとつのことの反応に、とても申し訳ないいたたまれないという心情がよくわかり。人生においてこんな感じで出会う人が、信頼できそうな人でよかったと思った。

夫がケガはなかったか、と聞く。大丈夫だと相手が答え、それはよかったと夫が言う。当事者同士のこの会話ができて、本当によかったと思う。わたしもちゃんと会えてよかった。

こちらは、やれ入院だ、やれ手術だと、次々に起きることやるべきことが出てくる。その度に状況が変わるし、思うことも考えることもやることも増える。変化が続いていく。でも、そちらはずっとあの夜にいるようなものだったと思う。今日、やっと少し変わりますね。

夫は50代くらいの人だと言っていたが、昼間会ったらもっと若かった。警察を待つ時間や警察が来てからの時間も長く、実際救急車に乗るまで1時間以上あった。寒い夜だったのに寒さを感じなかったとか、救急車の中で血圧がかなり高く出て驚いたとか、やはりいろいろ特別な夜だったんだろうと思った。

なんとなくいろいろ話をしていたけれど。「人生に起きたことは超えていきましょう」「さあ、気の重い訪問はこれで終わりにしましょう」と言って終わりにして見送った。