リツエアクベバ

satomies’s diary

交通事故4

「バイクに後ろから追突された。今、警察の到着を待ってる。左足首が痛い」

夫から電話がきた火曜日の夜。GPSで夫の位置を確認する。彼の機器は全てわたしが設定しているので、いろいろ開くことが可能。彼のiPadを開いて彼のデバイスを探す。見通しがいい直線の広めの道だった。

なぜ。ってのは誰でも思うと思う。車でひっかける、という事故ではなくバイクが道の端にいた歩行者に後ろから追突する。これはけっこうな前方不注意だと思う。なぜ。

ただ、事故を起こしてしまう時というのはそんなものだと思う。ちょっとした瞬間のミスが対人の事故を起こす。そのことで起きていくことを目の前にして、わたしは運転が怖くなる。

事故の相手から事故当日の10時半頃にあったのが最初の電話。警察を呼んで怪我人が救急車で運ばれて。こちらも病院で時間がかかったが、先方もいろいろ時間がかかったんだろう。

中一日おいて、事故から二日目の午前中に二回目の電話。謝罪に伺いたいとの話。「今日入院する、しばらく帰れない、コロナ禍で面会はできない」と夫が答える。その会話をそばで聞きながら、「人身事故の謝罪」について考えたり。示談がこじれないための謝罪とは、みたいなハウツー文が頭をよぎる。

もうほんと、被害者も大変だが加害者も大変だ。そして運転者の自分は加害者が他人事とは思えない。

事故翌日の水曜日に外来で翌日からの入院が決定。入院当日の木曜日、朝から準備にバタバタ。舅死後の事務処理はまだ続いている。夫は職場宛にメールするために、仕事の進捗情報と申し送りの整理をする。

わたしはその傍らでいろいろ。

  • 持っていくものの準備、事務手続きの確認。
  • 娘の事業所に電話。「入院前にやっておかなければならない仕事の申し送りに時間がかかっている。それを終えて病院に行って、ってやっていると、娘の帰宅時刻に間に合わない。延長で一時ケアをお願いしたい」。
  • 病院に電話。「入院前にやっておかなければならない仕事の事務処理に時間がかかっている。病院に入るギリギリの時刻を教えてほしい」。回答は「四時」。

なんとか片付けて、3時過ぎには家を出る。途中ドラッグストアに寄り、歯ブラシやら細々としたものを買う。それからミンティアをいくつかとペットボトルのお茶。

3時半には病院に到着。面会は禁止だが、病室の前まではオッケー。下着などを受け渡す場所のナースステーションの位置確認。手術の開始と終了時の連絡など。

「奥さん帰りますよ」と看護士さんの声かけで、部屋の外から手を振る。お付き合いをしている時から今日まで、二週間も会わない日などなかった。初の別離でとてもさみしい。