リツエアクベバ

satomies’s diary

埋葬

父も舅も、四十九日に埋葬した。墓の中だ。舅の眠る墓は近所にある。父の墓は新幹線の向こうだ。

猫は。庭に埋葬する。すぐそこだ。猫が死んでから、とうに一年が過ぎた。でも、猫の骨は骨壷に入ったまま、いつも猫がいた場所にいる。

花桃の苗木が大きくなってきた。それを地植えにするんだ、その時にその根元に埋葬するんだ。だから、花桃の植え替え時期の11月に埋葬するんだ」。

とか、言ってましたが。もうとっくに花桃は地植えになっているのですよ。家から出すのに抵抗があるんだな。
もう家族の誰もこのことにふれない。ただ動かない猫が今も家にいる。

それでも埋葬については、やっぱり考えていて。花桃の木の下にレンガ調のプランターをおいて。埋葬した場所の上にそのプランターを置いて花を植えるんだ、とか思ったり。

今日、花屋でガーデニング用の土を買おうとしていて。花壇作りの材料が積まれているのを見て。その中にレンガ調のプランターがあった。
ああ、これを庭に置いて。買っていこうかな。嫌だな。買うだけ買っておこうかな、無理しなくていいから。嫌だな。と、材料を買うことすらできなかった。まあいいや、まだここにいてもらう。動かない家族。